再会は ページ12
Aside
その後2人と色々話してお昼ご飯を出してその後帰った。
鈴木さんに申し訳ない事したな、なんて思っていたら携帯がなった。
『はい、桃喰です』
“〇〇ショップの佐藤です。ご予約の“お話”が届きましたのでそのご連絡でお電話させていただきました”
『分かりました、すぐそちらに向かいます』
“畏まりました。桃喰様のご到着をお待ちしております。失礼します”
そう言って電話は切れた。
私は近くにあった鞄にお財布と携帯を入れて部屋着から着替えて花屋へ向かった。
佐藤「桃喰様、お待ちしておりました。お電話で対応させていただきました、佐藤です」
ぺこりと頭を下げる佐藤さんに私も頭を下げる。
『すみません、毎年毎年“お墓参り用”の花を………』
この店は本当はそういうサービスはやってない。
私が昔から通っているから特別にという意味が込められているらしい。
佐藤「いえいえ、オーナーから桃喰様のお話は兼ねてから聞いておりますので」
少し話をはてお金を払って店を出た。
『久しぶり…………まぁ、お前らからすれば会いたくないだろうけどさ』
8つある墓石を綺麗に掃除していく。
元々私以外は孤児院から連れられて来たメンバーだったから親も親戚もいない。
だから墓石は掃除される事はなく、私しかここには来ない。
丘の上の小さな高台。
ここに住んでいたお爺さんに無理を言って立てて貰った。
最初は縁起でもない事ジジイの前で言うんじゃない、と言われたけど帰って来たのが私だけだと知ってなにか言おうとしていたけれど言わないで了承してくれた。
??「なんだ、今年も来たのか。若いの」
後ろを向くとそのお爺さんがいた。
『うん、今年も来たよ。お爺さんも来てくれたんだ』
お爺さん「お前さん達事を知ってる最後の老人だからな」
寂しそうに笑うお爺さんに少し申し訳ないと思いつつ一緒に掃除をした。
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快晴(プロフ) - 膝枕って、きゅんきゅんする、、、、 (11月5日 18時) (レス) @page28 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エリス | 作成日時:2023年8月17日 0時