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第一章 八話 ページ9

しばらくして、私は準備を終えた
蝶治郎も少し休んだ後、準備を再開してもう終わりそうだった

私はさっき考えたことを思い返していた
こんなことを考えている場合じゃない
今は違うことを考えないと

そう‥‥‥槐のことを
槐は初任務だ、忍びの腕は確かだけど、経験が浅い
どう手助けをするか、私の立場を考えてる必要がある

蝶「どうした、A」

貴「槐のことを考えてたの、槐は初めての任務だから」

蝶「そうか」

貴「私は今回、どの立ち回りで行くか、重要なことよ」

蝶「相変わらずだな」

貴「私は霧の忍、相手を支えるのが役目だからね」

霧の忍、私は伊賀にいた時、そう呼ばれていた
私っていうよりは私の一族だ
私の両親は百地家と並ぶほどの腕を持つ忍の家だった
私も里ではその一族の娘として、厳しい修行を耐えてきた

霧の忍、文字通り霧を操る術を使う
私が作り出した霧で人を惑わし、敵を混乱させ、その内に相棒が敵を打つ
もしくは自分で相手を打つ

百地家と任務をする時は、いつも霧を作り出し、百地を支える役回りをしていた

その癖で自分の役回りを考えてしまうのだ

蝶「そうか、もしもの時は頼む」

貴「ええ、任せて?百地家を支えるのは我が一族の役目だから」

蝶「そうだったな、そろそろ時間だ、行くぞ」

貴「ええ」

そう言って、私は蝶治郎についていった

そして四半刻後、里に残る霞と挨拶を交わし、六人で京へと向かった

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梓歩(プロフ) - レス遅れてすみません!読んでくださりありがとうございます!これから更新できるようにがんばります!! (2021年2月24日 1時) (レス) id: ac0521d57a (このIDを非表示/違反報告)
メモ(プロフ) - たまたま検索し、読み始めたらはまってしまいました。私も百花百狼大好きです。この先、どのルートになるのか気になります。ぜひ、続きお待ちしています。 (2021年2月14日 18時) (レス) id: bf5cef6a21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梓歩 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fcdc3c39784/  
作成日時:2019年1月1日 16時

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