第三章 二話 ページ17
しばらくし蝶治郎と槐が帰ってきた
蝶治郎は石田様から残るように言われたらしく、遅れて帰ってきた
そして、これから行う任務について説明がされた
今回の任務は京の町を騒がしている大泥棒である【石川五右衛門】が狙う屋敷を突き止めるというものものだった
伽「噂は聞いたことあるわ、大胆不敵、神出鬼没な大泥棒よね?」
貴 「そして、その姿すら明らかになってない」
黒「謎だらけってことだね?まぁ、今回は捕まえるんじゃなくて、屋敷を探すだけでしょ?」
猿「でも石川五右衛門が狙いそうな屋敷は京には五万とあるよな?」
月「少し手こずるかもしれないな……」
黒「いや、そんなことないと思うよ」
貴 「どういうこと?黒雪」
何かここだって言う根拠を示すものがあるのかしら?
黒「噂で聞いたんだよね〜、その石川五右衛門って盗みに入る屋敷に予告状を送るんだってさ」
貴 「予告状?そんなことしてよく捕まらないね」
槐「予告状を送られてきた御屋敷は、この事を公にしないそうです」
伽「自分の家の威厳を守るためかしら?」
貴 「多分、そういう事ね」
どっちにしろ、少し手こずるってことか……
慎重に町人の声を聞きつつ、的を絞るしかなさそうね
月「つまり、その予告状が投げ込まれた屋敷を特定するということですね」
蝶「あぁ、そういう事だ」
貴 「蝶治郎、今日はどうする?もう始めちゃう?」
蝶「いや、本格的な調査は明日からにする、午後からはまず街で出て、耳を澄ますことをしなさい」
槐「耳を澄ます?」
蝶「あぁ、私たちは街の情勢がどうなっているかまだわかっていない、だから耳を澄まし、街の情勢がどうなってるか把握しなさい」
貴 「分かった、じゃあ各自支度しましょ?」
私の一声で、みんなが返事し、各自準備を始めた
蝶「あぁ、槐、お前は休んでさない」
槐「えっ?」
蝶「お前は休んでないだろ、他は私たちが石田殿の屋敷に行った時に休んだ」
槐「で、でも……」
月「槐様、蝶治郎殿の言う通りです」
槐「………………分かりました、休ませてもらいます」
貴 「じゃあ行ってくるね、槐」
槐「はい、姉様」
少し不満そうな槐に声をかけた後、私は街へと出た
他の皆もそれぞれ、街へと散らばったのだった
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梓歩(プロフ) - レス遅れてすみません!読んでくださりありがとうございます!これから更新できるようにがんばります!! (2021年2月24日 1時) (レス) id: ac0521d57a (このIDを非表示/違反報告)
メモ(プロフ) - たまたま検索し、読み始めたらはまってしまいました。私も百花百狼大好きです。この先、どのルートになるのか気になります。ぜひ、続きお待ちしています。 (2021年2月14日 18時) (レス) id: bf5cef6a21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓歩 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fcdc3c39784/
作成日時:2019年1月1日 16時