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第三章 一話 ページ16

そして、数刻後
私たちは京へ着いた、蝶治郎は隠家へと私たちを連れていく
その後、槐だけを連れて、石田殿の屋敷へと向かった
伽羅はここぞとばかり、私に近づいてくる
月下丸達に聞かれないよう、こっそり私に耳打ちする

伽「さっきの話の続き、聞かせてよ」

貴 「伽羅……」

伽「蝶兄のどこが好きなの?」

貴 「……それが分からないんだよね……気づいたら好きになってたの、強い花ようで儚く散ってしまいそうで……それで目が離せなかった」

伽「確かにどこか遠くをいつも見てるよね、蝶兄」

貴 「ええ……それでいつの間にか好きになってたの、あの人のそばにいたい、ただそれだけよ」

伽「A姉……」

私たちは表面上は兄妹……だから夫婦とかにはなれない
けど、兄妹としてそばにいられればそれでいい

貴 「そばにいられれば……それで」

伽「A姉、甘い!そんなんじゃダメよ!もっと自信持たないと!」

伽羅が大声で私に言う
それに驚いて男たちがこっちを見た

猿「うわぁ!」

月「伽羅、どうしたんだ?」

黒「いきなり声張り上げて、二人で何話してのー?」

伽「女同士の話よ!男は黙ってて」

猿「それは無いだろー!」

黒「確かに気になるよね?」

……この二人は厄介だ
黒雪は面白がりそうだし、猿之介はきっと口が軽い
蝶治郎に知られる可能性が増える……!

月「二人共やめろ」

月下丸、ありがたい……
こういう時、大人な月下丸がいるとありがたい
月下丸、槐以外のことだと言うことないんだけどね……

貴 「そうよ、さぁ今のうちに休んでおきましょ?」

そう言って、無理やりこの話を終わらせる
二人は不満そうだったけど、月下丸の助けで何とか乗り切ることが出来たのだった

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梓歩(プロフ) - レス遅れてすみません!読んでくださりありがとうございます!これから更新できるようにがんばります!! (2021年2月24日 1時) (レス) id: ac0521d57a (このIDを非表示/違反報告)
メモ(プロフ) - たまたま検索し、読み始めたらはまってしまいました。私も百花百狼大好きです。この先、どのルートになるのか気になります。ぜひ、続きお待ちしています。 (2021年2月14日 18時) (レス) id: bf5cef6a21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梓歩 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fcdc3c39784/  
作成日時:2019年1月1日 16時

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