プレゼント開ける前の気分 ページ12
あ「マンジロー……」
佐野「……!!ビックリした名前で呼ばれたの初めてだから……でもいいね、名前で呼んでよ」
あ「……」
佐野「A?」
あ「あ、ごめん、ぼーっとしてた」
佐野「……最近多いなそれ」
あ「んー」
佐野「心ここに在らず?ってやつ?」
あ「あるけどなあ、心なら。ずっと」
佐野「何その意味深」
あ「さてなんでしょうね」
マンジロー。そう、真一郎くんは呼んでいた。何故かそう呼びたくなって。
佐野「あーそれとさ最近、雲行き怪しいからあんま外出んなよ、ひとりでは」
あ「というと?」
佐野「天竺ってチームが暴れてるらしい」
あ「そっか」
思い出した。これが後に語られる関東事変というものだ
概要はあまり知らない。だって未来ではわたしの調べられる限界がある。協力者も東京卍會内にはおらず、トリガーのワカくんももう足を洗ってる。
だからどことどこのチームがぶつかった。誰が死んだ、とかくらいしか分からない
とにかく稀咲の東京卍會脱退は出来たが、これで帰っていいのだろうか
まあ、帰ってみて変わってなかったら、すぐまた過去に戻ればいい。
佐野「A」
あ「ん?」
佐野「すき、本当に好き、いなくならないで」
あ「うん、大丈夫だよ」
マイキーが寝て、今は夜中の3時。そろそろいいだろうか。今牛若狭の家へ忍び込んで手を握る
いつもこうやって泥棒みたいなことをやってるのは気が引けるが、しょーがないことなので、割愛してください
キィ___________
静かに扉を閉め、暗い部屋の中を足音を立てずに進む。
寝室で寝てるワカくんの手を握ろうとした時
寝てるはずのワカくんの目が開く
そのまま、腕をガシッと捕まれ、ベッドに押さえつけられる
今牛「寝込み襲うの好きだったっけ」
あ「…………いえ」
やばい殺される
彼の殺気立った目に耐えられなくて、ギュッと目を閉じる
すると、唇に柔らかいものが当たり、目を開けるとドアップのワカくん
あ「ぁ……」
あ、キスされている、と気づいた時には遅かった
しばらくすると離れてくれて、呼吸を整える
あ「はぁっ、、ワカくん、酔ってるの?」
今牛「いやこっちのセリフなんだけど。何が理由で前の男の家に夜中、忍び込むわけ?」
あ「……ぐ、、それには深い訳がありまして……」
タイムリーパーだと言ってもこの時代のワカくんは信じてくれるのだろうか
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作者名:りり | 作成日時:2022年10月15日 1時