全ての言葉をガラス細工 ページ18
家入「で、逃げてきたと」
五条「はい」
家入「馬鹿だなお前」
五条「頭いいんですけど?てかそれどころじゃない、まじで気分下がるし、任務も行きたくない」
家入「話は最後まで聞いてやれ。元はと言えばお前がそんな嘘つくからだろ」
五条「……嘘ついてなきゃこんなに幸せじゃなかったよ」
任務中も授業中もAのことが頭から離れなかった
あぁ、今なにしてんだろ、とか
あーかいおんに会ってんのかなぁ、とどんどん思考はマイナスな方向にいっていた
正直、自称Aの彼氏が出てきても殺せばいいと思っていた。
けど相手が芸能人となるとそうもいかないし、そうするともっとAから嫌われてしまう
これ以上嫌われたら耐えらんない
五条「はぁー」
ガラガラガラ___________
職員室に戻り報告書仕上げなきゃーと思っていたら、そこにAが
五条「あ…あ、ぁ」
あ「なんかのモノマネ?」
五条「………何でいるんですか」
あ「え、普通に任務帰りだけど、報告も兼ねて」
五条「ソウナンデスネ!」
あれ、A怒ってない?僕たち普通に話せてるよね?
もしかして昨日のあれは夢だったのかも
Aの記憶は戻ってない!
あ「あと先輩に話しあって」
五条「……ナンノコト?」
あ「なんでそんなカタコトなの?笑」
五条「え?ナニが?」
あ「なんかショーコさんから聞いたけど本当今日の先輩うける。あ、話なんだけど……かいおんのことと、あと五条先輩のこと。昨日の話の続き。」
ああ、やっぱり夢なんかじゃなかった
今から正式に振られる
今後一切話しかけないでとか、お土産も受け取らないとか
酷い言葉を吐かれる
五条「今はやめてくれる?気持ち作ってくるから」
あ「・・?まぁわかりました。時間ある時連絡してください。では」
なんて言ったけど気持ちなんて作れるわけない
聞きたくない
いやだ
でもこういう言葉は高専の時、重いと言って振られてから言えなくなった
我慢しなきゃ。そうしなきゃ振られる、と
五条「はぁ……」
僕がどんなに努力してもキミは全然振り向いてくれさえしない
どうしたら、キミが僕のものになるんだろう
金で買えないものはない、というけど、金で買えないから困ってる
120人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りり | 作成日時:2022年9月29日 23時