たった一つの嘘 (ページ13)

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拒絶しても俺しか見えねんだページ13

ソファーでうたた寝していたら玄関の扉が開く。その音で目が覚める

五条「ごめん、起こした？」

あ「んー」

五条「甘いもの買ってきたけど食べる？」

あ「もう夜だしいいや」

五条「そっか、あ、シャンプーとトイレットペーパー買ってきたよ」

あ「ダブル？」

五条「ダブル！柄付き！香り付き！」

あ「さいこー」

当たり前のように同棲している。ていうか、家帰らないのに隣の物件借りてる狂気の先輩

五条「明日早い？」

あ「早い」

五条「じゃあ朝ごはん作っておくね」

あ「んー、ありがとう」

また目がしばしばして来たのでソファーで寝てしまった

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起きたらもちろんベッドで寝ていた。五条先輩が運んでくれたのだろう。美味しい匂いがして目が覚める

五条「あ、おはよう、もう出来るよ」

あ「ありがとうございます〜今日昼で終わらせるんで報告書書いたら上がらせてください」

五条「用事？なに？用事とかない人でしょA」

あ「何その言い方、いただきます」

五条「いただきます。え、誰にあってくるのさ」

あ「ライブ」

五条「ライブ？？」

あ「そ、ハイタッチも出来るよ」

五条「あ、前言ってたアーティスト？」

あ「そー。1年後の自分がチケット買ってあったからさ」

五条「ふーん、いってらっしゃい」

あ「んー、いってきまー」

Aが高専時代に好きになったアーティスト。僕とは違うイケメン。そいつのファンなのだ

そりゃあ、嫉妬するに決まってる

僕にはあんなに熱狂的になんないくせに

僕の方が尽くしてるのに

あ、ダメだ、隣にいると想像以上に見返りを求めてしまう

前までは無視されないだけで満足していたのに。それ以上を望んでしまう。あぁどうしよう、

苦しい。

好きになってもらえる自信が無い

どうしたらいいんだろ