待って (ページ7)

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分かんないよページ7

あ「……っ……ぅっ」

タオルを顔に押し込んで、涙を止まらせようとするが涙は止まらなかった

自分の不甲斐なさに、涙が出てくる

ガチャ___________

ドアが開いて、誰かが来たんだと思い、涙をふき取って何事も無かったかのように立ち上がる。

石川「お疲れ様」

あ「……っ」

石川「大丈夫」

あ「……負けました」

石川「うん」

彼の顔を見たら頑張って止めた涙がまた溢れてくる

あ「うっ……負けた、、何も、できなかった…っ」

石川「そんなことない。でもたくさん勉強になったでしょ？次から活かせるようにね」

あ「うんっ……」

彼が腕を広げるものだから抱きついてしまった

彼は、わたしが泣き止むまで頭を撫でてくれていた

その優しさでもっと涙が出てきた

彼は優しい言葉をかける。試合前だって、決して頑張って、とは言わない。プレッシャーになる言葉は絶対に言わない

大丈夫、と言ってくれる。その言葉が欲しかったりする

期待されるとどうしても緊張やプレッシャー、全てが重荷になってしまうから

石川「よし、いくか」

あ「うん、ミーティングあるだろうし…ありがとうございました」

石川「いーえ。明日も来るね。また」

あ「はい」

彼に惚れてしまいそうだ

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それから女子はまずまずの成績でベスト4にて終わった

決勝、出たかったなあ、また夢が増えてしまった

これから男子の初戦が始まる

試合前に少し会えない？と祐希さんから連絡が来てたので控え室に行く

石川「ごめんね急に」

あ「いえ」

石川「絶対勝つよ」

あ「それがプレッシャーにならないといいですけど。まぁでも頑張ってください」

石川「もちろん」

彼に、プレッシャーになる言葉を吐く。彼は強い人間なのだ。今までそのプレッシャーを超えてきた人だ

期待されまくって結果を出してる本当の天才だ

高校なんて、公式戦99戦負けなし、なんて伝説を作った人だから

石川「少しだけ」

そう言って私を抱きしめる祐希さん

まぁ今日くらいは。そう思って彼の背中に腕を回して、背中をトントンする

石川「ありがとう、じゃいってくる」

あ「はい」

わたしも客席に行き、試合を観戦する

でも彼は凄かった。

彼のスパイクを見て、胸が高鳴った。

イタリアに行ってやはり彼はもっとパワーアップしたんだと。フォームも何もかもがとにかく綺麗だった