待って (ページ5)

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分かんないよページ5

それから合宿が終わり、ワールドカッブが始まった。

あ「ふぅーー…」

石川「緊張しないで。大丈夫」

あ「ありがとうございます。」

なぜ貴様がいるのだ。関係者席に。ここは協会の人間しか入れないはずだが。

絶対石川祐希ブランドで入れてもらっただろ。

ワールドカッブは先に女子から始まる。なので男子は1週間後なのだ

だから、観戦に来ている。まぁ妹さんもいるし

わたしの名前はスタメンで呼ばれた。

監督「初戦から気合い入れていくよ。絶対に落とさない。自分たちのバレーをやろう」

「「はい！！」」

いざコート上に立つと、あの感覚。何度もここに立ったことはあるが、やはり慣れない

真佑「大丈夫」

あ「はい」

そしてわたしのサーブから始まる。

あ「大丈夫。」

そして作戦通り、相手のエースを狙ってフローターサーブを打つ。

コースが甘かったのかリベロがカバーに入り、上げられてしまう

そしてボールが帰ってくる

黒後「ワンタッチ！！」

ボス___________

とアンダーでボールを拾う。そしてわたしたちの攻撃

助走をつける

セッターと目が合ってそのままわたしにボールが上がってくる

ドス___________

と気持ちのいいくらいのバックアタックが決まった

「「ナイス」」

あ「緊張とけた。ありがとう」

コート上では敬語はいらない、という日本代表のルールがある。

初手のボールをわたしに上げてくれて、強ばっていた体が柔らかくなる

だから感謝していた。

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石川「初戦お疲れ様」

はい、と渡してきたのはコーラ

あ「スポーツマンにコーラ渡します？普通」

石川「いつも飲んでんじゃん」

あ「まあそうですね、ありがとうございます」

石川「よかったよ今日」

あ「うん、とてもいい試合でした」

石川「A」

あ「ん？」

石川「かっこよかった、本当に」

あ「ありがとうございます。石川祐希さんも頑張って」

石川「ねぇ、フルネームやめて笑初めて名前呼んでくれたけどフルネームはあれだなぁ」

彼もいつの間にか、わたしのことちゃん付けやめていた

あ「じゃあ石川さん」

石川「祐希！」

あ「祐希さん」

石川「うん、それでよし」

あ「お祝いでご飯奢ってください」

石川「初めてだね、Aから誘ってくんの」

あ「回らない寿司が食べたい」

石川「はいはい行こっか」