待って

分かんないよ ページ14

午前中で男子の試合が終わった。ストレートで勝ったので早く終わった


午後からはちょーど取材があったのでそのままテレビ局へ向かう


あ「なんで高橋先輩となの」


高橋「同門だから？」


あ「それしかないよね〜それより男子すごいね、波に乗ってるって言うか今日も凄かった」


高橋「みんな上手くて凄いよ」


あ「あなたも充分ですよ」


高橋「ふっ」


そしてテレビ局について、いざ取材


「今日は仲良くパンケーキを食べながら思い出、そしてこれからの思いを語っていただければ」


あ「なるほど」


なにやら、特集でわたしたちのオフな感じ、そしてこれからのオリンピックなどの意気込みを撮るらしい


洒落てるパンケーキ屋さんでいざカメラが回り始める


あ「………」


高橋「何黙ってんの、食レポ」


あ「あ、あぁ。。。うん、美味しいとても」


高橋「ふっ、、慣れてない」


あ「だって初めてだし」


するとカンペが出る。高校時代の2人の馴れ初め。と書いてあった


高橋「馴れ初め……初めて喋ったのは隣のコートが女子だったんですけど、ボール飛んでいって拾いに行ったら至近距離だったんですよ、それなのに上投げで投げてきて、普通は下投げなのに、変な1年だなーって」


あ「そんなこと覚えてるの？」


高橋「いやサイコパスだなぁって」


あ「わたし、初めて喋ったのあれしか記憶ない」


高橋「渡り廊下のやつ？笑」


あ「そー！休憩中に汗だくだくなTシャツを着替えたくて、でも部室遠いから渡り廊下の隅でパパっと着替えようと思ったら、高橋先輩が来て下着見られたんですよ。それでわたしお嫁に行けなーい！って叫んでそこで喋ったのが初めてだと思ってた」


高橋「あれ本当にビビった」


あ「いや私の方がビビったし」


高橋「あそこで着替える人まずいないし」



あ「部室まで行く気力なかったの！」


そしてまたカンペが出る


《今後のオリンピックへ向けての意気込み》


あ「うーん、とにかく自分に任された仕事をやるまでです。負けない。成長してく、というのが目標です。高橋先輩は？」


高橋「俺は金メダルとる」


あ「いいねそれ、わたしもそれで」


高橋「一緒に同じ景色が見たいですね」


そしてカットが入り、お疲れ様でしたとスタッフさんたちが声をかけてくる


あ「まって、パンケーキ食べ終わってない、全部食べる」


高橋「急がなくていいよ」


あ「この後ご飯いこーよ、肉。だから急ぐの」


高橋「まだ食うの？笑」

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