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さよならが君といた対価だ ページ10

直哉くん病んでないといいけど


これ以上彼と居ても彼の望むものを私はあげれない


だから彼が辛くなるだけ。それならいっその事離れた方が彼のためになるし


あ「さとるん」


五条「はいはいなーに?」


あ「ふった」


五条「うん、顔に書いてある」


あ「直哉くん泣かしちゃった」


五条「うん、泣かした方がいいよ、あいつ泣くこと知らないからいい社会勉強になると思う」


あ「でも私も胸が痛い」


五条「うん。でもAは直哉を想って離れたんでしょ?」



あ「うん」


五条「過去の自分は恨んじゃダメだよ」


あ「うん。いつも思うよ、この縛りがなければ私も幸せになってたって」


五条「はは、本当に好きだったんだ、うけるー!」


あ「うんとってもね。私以外の女性には厳しいけどまぁそこがダメなんだけど、私には直哉くんすっごい優しいし何でもしてくれる。欠点なんてなかった。なんでも許してくれた。器でかいなぁって」


五条「まぁあとは自分で決めなよ」


あ「うん、ありがとう」


ーーーーーーーー


直毘人「お見合いにいけ」


直哉「は?行かへん言うてるやん」


直毘人「別れたと聞いた」


直哉「もう出回っとんのかいな」


直毘人「惜しかったな、あやつは特級だし良かったんだけどな。お前がさっさと籍入れないからだ」



直哉「入れれたらとっくのとうに入れとるわ」


はぁ、しんどい。こっちは振られて傷心しとる言うのにお見合いだのなんだの


別れたと聞き付けて動き出した親父には腹が立つ


直哉「いかへんで。俺、A以外は無理やから」


Aの悲しそうな顔が未だに脳裏に焼き付いている



付き合うてたら抱きしめてやれたんかな


でも諦めるなんて出来るわけもなかった



この想いは一生消えない


ーーーーーーーー

高専時代

あ「えーなんで直哉と任務なのー」


直哉「えーやん。俺のかっこいいところ見れんで?」


あ「かっこいいとこある?」


直哉「黙れ」


あ「ふふ、じゃあ見てよっかな」


直哉が呪霊と戦っているのをただ眺めている。あの術式すごいなぁって。呪霊にもそうだけど対人戦も強い



あ「直哉ーかっこいいよとてもー」


と叫ぶとこちらを見て顔を赤く染めている直哉


うける、単純


その時呪霊が何かの術式をしたのだ


私にはそれが何か見えなかった。それを食らった当の本人も分かってなかっただろう


呪いを受けたことを___________

その罪が僕の罰だ→←開けた目に花は時雨



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作者名:りり | 作成日時:2022年3月8日 1時

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