君の音だけを【五条悟】 (ページ16)

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とても綺麗でページ16

五条「で、どうだった？」

家入「医者って嘘つくなよ」

五条「医者みたいなもんでしょ。で？」

家入「手は治ったはずだが？」

五条「そう、ならよかった」

家入「あと普通に鬱だろ。早いとこ精神病院ぶち込んだ方が早いだろ」

五条「うーん…嫌がると思うんだよねぇ。原因潰してったら治るかなって思ったけど」

家入「手治ったんだから終わりだろじゃあ」

五条「それだけじゃないっぽいんだよね」

だって荷物ないのにギターだけは僕の家に持ってきた。だけど弾かないし

弾けるはずなのに

五条「ま、これからもカウンセリングよろしくねー」

家入「はぁ？タバコカートンじゃ済まないよ」

五条「いくらでも」

家入「はぁ」

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五条「お風呂入る？」

あ「はい」

五条「さ、行こっか」

あ「1人で平気です」

五条「酷い！」

ぎゅっとベッドの上に引きずり戻される

五条「今度ギター聴かせてよ。手、治ったんでしょ」

ほら、やっぱりそうだ

この人の見返りは音楽なのだ

分かっていたこと

あ「気が向いたら」

五条「楽しみにしてるね」

ずっとここにいたい。この人の暖かさに触れていたい

あ「私いつまでここにいていいですか？」

五条「いつまでもいていいよ。というか僕はもうずっと一緒にいたいけどね」

あ「…」

五条「本当は帰って欲しくないし、ここに閉じ込めたい。けど我慢するよ」

あ「我慢？」

五条「そ。だから帰る時は言ってね。いつでもいいけど出来れば長くいて欲しいな」

わたしも出来ることならずっと時間が許す限りはここにいたい

五条「Aには帰る場所があるでしょ」

あ「私が？」

ないよ、バンドだってやめた。家だって何も無い。友達だって心の底から本音なんて言えない。

五条「彼氏がいるでしょ。心配してると思うし」

あぁそうだった。この人は彼氏だと思っている。あの噛み跡を説明したらしたで尻軽女だと思われる。好きでもないやつと寝る女だと思われる。嫌われる。だから言えない

この人といても幸せになれないんじゃないか、