とても綺麗で ページ15
五条「ほらバンザーイ」
あ「ん、」
五条「温まっておいで。あ、1人で入れる?」
あ「……」
五条「じゃ一緒に入ろっか」
寂しかった
この人の暖かさに触れていたかった
五条さんに抱えられるようにお湯に浸かる。タワマンのお風呂だから広いのに後ろから抱きしめられている
五条「明日前言ってた医者のところ行こっか」
あ「…ん」
五条「今日はご飯食べた?」
首を横に振る
五条「何が食べたい?」
あ「平気です、入らない」
五条「何かは食べないと」
あ「……」
五条「いつ帰ってきたの?」
あ「昨日」
五条「なんで連絡しないのさ」
あ「見てなかった」
五条「もう、ずっと待ってたのに」
顔を見なくても拗ねてるのが分かった
あ「逆上せる」
五条「上がろっか」
それからドライヤーまでしてもらい、そのあとはプロテインを出された
五条「食べれないなら飲む」
あ「はい」
五条「で、どうしたの?」
あ「…分かりません、疲れた、とだけ」
五条「そっか。寂しい?」
あ「はい」
あなたはいつも慰めてくれる。私の心も体も
・
・
・
五条「ほら泣かないの」
あ「ひっぐ…っ、うぅ…」
彼と体を重ねるのは2度目だ。その2回とも泣いている
泣きたいわけじゃないのに
この人の優しさが怖い、暖かいのが怖い
五条「今日みたいなことはもうしないでね」
あ「…うっ、、はい…っ」
五条「大丈夫だから」
そう言って優しく私の体を触る
あ「うっ…ごめん、、っ、なさい、」
困ったように笑って行為を続ける五条さん
この人の方がきっと辛いのに。
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五条「おはよう」
あ「…おはようございます」
五条「体は平気?」
あ「はい」
五条「じゃあ朝ごはん食べてから医者がここに来る。診察とカウンセリングも兼ねて見てもらおうか」
あ「…」
五条「カウンセリングは強要しないけど、受けてみるだけでもいいと思うよ」
あ「分かりました」
五条「大学は?いつから?」
あ「今夏休みなので来月から」
五条「そっか。京都どうだった?」
あ「変わった街並みでした。楽しかったかと言われればまあまあでした」
五条「よかった。今度僕に案内させてよ」
あ「はい」
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作者名:りり | 作成日時:2024年1月26日 1時