とても綺麗で ページ2
あ「はあ、」
凡ミスで家賃を払い忘れて強制退去になった。待ってくれたっていいだろーが
連絡くらい入れれば払うのに。と思ったが、連絡は山のように来ていたし、2ヶ月滞納していたらしい
スマホを見るのが嫌すぎて気づかなかった
prrrrr___________
ほらまた、
ディスプレイには【禪院直哉】の文字
あ「はい」
直哉「なんで2日も出ないん?これ出んかったら連れ去りに行くところやったわ」
あ「ごめんなさい」
直哉「ほな今日な」
あ「大学が、」
直哉「夜来れるやろ、終わったらこい」
ブツっと切れる電話。私がスマホをあまり見たくない原因の一つ。いや原因そのもの
あ「家…どうしようかな、」
友達の家にしばらく泊めてもらおうか
とにかく今日は講義が終わったら行かないといけない。メッセージにはホテルの住所が
・
・
・
あ「きました」
直哉「遅ない?ぎょうさん待ったわ」
あ「すみません」
直哉「謝んのはええわ。態度で示してな」
そう言って今日も彼は私を抱く
こうなってしまったのは2年前___________
直哉「それ見えんの?」
あ「え、あ、はい…」
直哉「それ殺さんとその子死ぬで?」
あ「どうやって…!」
バンドメンバーの一人が体調がみるみる悪くなっていた。でも私には見えていた。死神のような黒い固まりが。
そしてどんどん息が浅くなっていく。そんな時に現れた見ず知らずの関西弁の男
直哉「俺にしか無理やね」
あ「お願いします…!なんでも、、いくらでも払います、」
無我夢中に頭を下げた
直哉「金なんていらへん。キミが俺の下僕になる言うんやったらええけどな〜〜」
あ「……なんでもいいです、だから早く、、お願いします」
直哉「なら成立ってことやね」
そう満足気に笑うと一瞬で消えた死神のようなもの
何も見えなかった。この人は動いてすらいないのに
直哉「はい、これで終わり。ん」
と手を出してくる男
あ「あ、はい、今手持ちが1万円しかなくて」
直哉「ちゃう。スマホ」
あ「あぁ、はい」
渡すと自分の連絡先を入れていた
この時はこの男にただ感謝していた
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作者名:りり | 作成日時:2024年1月26日 1時