一生懸命って案外悪くない5 (ページ30)

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ボロボロと今まで詰め込んでいたものが流れ出るように、

言葉も涙も止まらない龍は

一気に話し終えた後、一言私たちを見て。

龍｢1度でいいから...抱きしめて欲しかった。頭を撫でて、偉いねって...。大好きだよって...。｣

龍｢...愛して欲しかった。｣

再び声をはりあげて泣いていた。

どうすることも出来ずにただ抱きしめてあげるだけしかできない。

そんな自分に対してすごく悔しくなった。

『痛かったな。...ごめんな。』

するといきなり目黒が横から龍を抱きしめる

傷を撫でながら、力強く。

目黒｢苦しかったよな。気づいてやれなくてごめん。｣

龍｢蓮兄ちゃん...。｣

目黒｢俺たちはお前の味方だ。お前が思ってるよりも俺達はお前のこと大事だし、ちゃんと愛してるよ。

だから、もう死ぬ事なんて考えんな。...お願いだから。｣

目黒の言葉は震えていて。

きっと弟と重ねてる部分があるんだろうな。って。

目黒｢俺は、もう二度と大事な人を失いたくないんだよ。｣

龍｢ごめんなさい...ごめんなさい...っ！｣

その後泣き疲れたのか目黒の腕の中だ眠ってしまった。

目黒｢...1人にするの心配だし、俺今日は龍の部屋で寝るよ。｣

『ん。』

皆部屋を後にして自室へと戻る

なぁ、龍。

お前が思ってるよりもさ、

皆お前が大事だよ。