一生懸命って案外悪くない5 (ページ21)

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龍｢ただいまー！｣

『ん、おかえり。手ぇ洗ってこいよー』

はーい！と元気な返事

てか、もう龍が帰ってくる時間か。

そろそろ皆も帰ってくるだろうと晩御飯の用意を宮舘とする

『てか、今気づいたけど龍バスケさせてんだな。』

宮舘｢うん。龍のしたいことさせてあげたいからね。｣

『...母親から連絡ねぇの？』

宮舘｢1度だけあったよ。でも龍が望んでいたような電話じゃなかった。｣

聞くと、高校までの学費はだすから後はそっちで勝手にやってくれとのこと。

どこまでクズな親なんだと思った。

『それ、龍は聞いたのか？』

宮舘｢言ってはないけど、龍なりに察したみたい。俺らにしたいこと言ってきたのも結構後だったし。...遠慮しなくていいのにね。｣

『...ごめんな。』

宮舘｢なんでAが謝るの？俺らもやりたくてやってることなんだから。｣

龍｢手洗ってきたよ！｣

『ん、じゃあ部活でお腹すいたろ？先食べる？』

龍｢んーん！兄ちゃんたち待ってる！｣

『そか。じゃああと少し待っててな。』

龍｢ん！｣

リビングの机で宿題と今日の授業の復習をし出す

それを見てると何故か涙が出てきた。

伊織｢ちょ、どした？｣

『いや、わかんねぇ。けどなんか。』

立派になったっていうのと大変な思いをさせて申し訳ないという気持ちが溢れてくる

これからちゃんと我慢させないようにしようって

自分自身で決めた。