一生懸命って案外悪くない5 (ページ11)

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『お母さん、、、こいつが佐久間。』

母｢あらあらあらあら...！貴方が彼氏さんねー！お世話になってます！｣

佐久間｢あ、いやこちらこそお世話になってます！｣

お世話になってます、、、ってしばらく会ってねぇのに笑

あ、てか会ったのはいいけどこれからどうすんだ？

とりあえず一緒にどっか行くとか...

そう思っていると、母から渡される大きなカバンと18時発と書かれた搭乗チケット

『え...？』

母｢行きなさい。お母さんのことは考えなくていいから。｣

『え、でも。』

母｢佐久間さん...。娘をよろしくお願いします。｣

佐久間｢...え。｣

母｢今までこの子には辛い思いばかりさせて来ました。この子には好きな人と共に人生を歩んで欲しいんです。

...ですから、よろしくお願いします。｣

え、ちょ。トントン拍子で話が進んでるけど...。

佐久間｢...はい。必ず幸せにします。｣

状況に頭がついていかない。

呆然と立っていると、母から抱きしめられた。

母｢迷惑ばかりかけてごめんね。最後のお母さんのワガママだから。佐久間さんと幸せになって...。｣

そう言う母の声は震えていて。

自然と涙が流れてきた。

体が離れて母の顔を見る。

母｢...いってらっしゃい。｣

『いってきますっ...！』