一生懸命って案外悪くない4 (ページ32)

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面会の時間も終わり、病室を後にする

『、、、はぁ。』

皆のいる家へと戻る

本当は家に帰ろうと思ったんだけど、

《母｢皆にちゃんと話してきなさい。そして、最後の日まで皆とた沢山すごして来なさい？ね？｣》

過ごしたらその分別れが辛くなるんだけどなぁ...

『ただいまー。』

伊織｢おかえり！どこ行ってたの？｣

『あぁ、ごめん。』

曖昧に答えてリビングへと向かう

ここに居れる日数はあと1週間。

龍｢あ！お姉ちゃんおかえりなさい！｣

『ただいま、龍。』

いつもよりも強く龍を抱きしめる

ここを離れるってことは龍とも離れることに...

龍｢お姉ちゃん...？｣

『あ、痛かったな。ごめんごめん。』

佐久間｢あ！Aおかえり！ここ教えてよ！阿部ちゃん怖くてさー！笑｣

阿部｢お前、人が教えてやってんのに！｣

...あぁ、この感じもあと少しか。

目の奥がじわっと暖かくなってくる

やばい、、、

『佐久間、私先に風呂はいってきてもいいか？』

佐久間にはバレたくない...っ、

佐久間｢...あ、うん。｣

脱衣所に駆け込み扉を閉めて声を押し殺す

『...っ、勘弁してくれよ』