『ありがとう』と言えること (ページ27)

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それから少しだけだけど私の良くない噂が流れた

｢あの子さ、友達の好きな人すぐとるらしい。｣

その言葉が私の耳にも入ってくるようになった

けれど、幸い友達が多かった私は直ぐに噂が消えた

北斗｢お前がそういう奴じゃないって知ってるから。｣

いつもは喧嘩ばっかりしてるし、口も開かないやつがみんなの前で言ってくれた

イオ｢うちも。ちゃんと分かってるから堂々としときな。｣

いつものグループの子たちも庇ってくれて噂はすぐに消えた

そしたら、次はチナが

チナ｢Aからハブられる｣

と言い出した。

噂を流されただけでもイラついていた私は我慢できなくなり、チナの席へ行って胸ぐらを掴んだ

ナナ｢やめろって！Aが悪くなるよ！｣

ジェシー｢Aやめろ！｣

『黙って！これだけは言わないと気が済まない！』

そういうとシーンと教室が静まり返った。

みんな、私の性格を知っているからか手も口も出さなかった

『あのさぁ、チナ。私は言ってないってずっと言ってるよね？なのになんなの？自分の立場のいいように話して、挙句にハブられてるとか言ってさぁ。』

チナ｢実際そうでしょ。仲良い子に言ってハブにしてんじゃん。｣

『言ってるんじゃないの。みんなの耳に入ってくるの。実際ケイタの耳にも入ってると思うよ？』

ねえ？というとまぁ、、、と歯切れ悪く答えるケイタ

『自分で自分の首絞めてるのが何でわかんないの？...男に執着しすぎるとマジで友達無くすよ？』

掴んでいた服を離して、私は教室のドアを開けて出ていった