『ありがとう』と言えること (ページ20)

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母｢いいんじゃない？｣

母から帰ってきた答えはそれだけ

父も反対せずにむしろそこがいいんじゃないかと言い出した

『けど、私公立も1校考えてる...』

母｢どこ？□□高校？｣

『そう、そこ。そこだったら勉強も剣道も出来るし、知り合いの先輩だっているし...』

母｢まぁ、ちゃんと大学行けるとこならどこでもいいから。｣

それだけ言うとお風呂へ向かう母

私立はダメってあんなに言ってて、ここだったらいいの？

私が諦めてまで塾に行ったのは何だったの...

父｢でもそこだったら特進クラスに行けよ。｣

『え...でもここ行ったら朝練は行けなくなるじゃん..』

父｢他で努力するとかしたらいいんじゃないか？｣

『は？親父だってやってた人間だから分かるよね？朝練に1回出ないだけでどんだけの差が開くか。』

私がそう言うと父はため息をついて部屋へと戻っていった

ふざけんな、ため息つきたいのはこっちだよ...

風呂から上がった母親にも話をしたけど特進クラスに行けとの一点張り

大学行けなかったら意味無いって言われて怒りを覚えた

行けても行けなくても自分が望む未来になるよう努力すればいいじゃん。

子供だから簡単な考えしかないからそういうことが言えると怒鳴られた

...もう何がしたいの。

そんなに私の選択が嫌なら、全部指示してよ。

中途半端に自由を与えるから、行きたいところを言って、自分のしたいことを言ってるだけでしょ？

何がダメなの。何が気に食わないの。