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prrrr … prrrr…



なり続ける携帯




玲於「…出ないの?」

「、!…あ、出るよ」



いつの間にかみんなの視線が自分に向いていて、急いで部屋を出て携帯を耳に当てた。




「…も、しもし」



声が震えた。




《……Aか。随分と出るのが遅かったな。》

「、すみません」

《まぁいい。…電話したのはお前のーーーについてだ》

「っ、」

《急だが、期限を早めることになった》






頭をガンッと殴られたような感じがした。






「…どう、いう意味ですか」




必死に絞り出した声はか細かった

それに気づかないこの人は平然と言った。



《どうも何も、そのままだ。お前には来年こちらに戻ってきてもらう》




……そんな、 だって私達はこれから、




ぐっ、と手を握りしめた。



「そんな、早めるなんて!わ、たしには、まだっ」



あたしの声を遮るように電話の向こうのあの人は言った。



《A、これは決まったことだ。お前は私の言う通りにしていればいい》




ブチッ プープー




切れた電話にダラン、と腕を垂らす。




「…っ、」



わかっていたことだった。いつかはこうなるって



期限まで付けられて、だけど…



「っ嫌だよ…、」






「A?」



ハッとして後ろを向く。



「…裕太」


裕太「どうかしたん?」

「ううん!何も無いよ?それよりみんなは?もう帰っちゃった?」

裕太「ほとんどは行っちゃったで。飲みに行くらしいわ」

「そうなんだ!裕太は行かないの?」

裕太「俺は明日早いからなぁ、このまま帰るつもりや」

「そっか、気をつけてね!」



何か言いたげな裕太に手を振ってスタジオに置いてたバッグを持って後ろから誰かに呼ばれた気がしたけど振り返らずに急いで帰った。




早く帰らないと、泣いてしまいそうだったから。





ばふっ、布団に飛び込むと抑えきれなくなった涙が溢れてきて、そのまま何も考えないように意識を失うように眠った。









「…ん、…!」



今何時?!


携帯を見るマネージャーから9時に事務所と連絡があるのにほっとして、準備をした。




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さくら(プロフ) - 作者のさくらです。「三代目のGirlは…」は5からアカウントが変わり移行していますことをお知らせします。詳細は三代目のGirlは…を読んでくれている方々へという小説に書いていますのでそちらをお読みください。また、そのアカウントが4の続きを書くアカウントです。 (2018年5月3日 16時) (レス) id: 604fbc82ed (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ニカ姫さん» 読んでいただきありがとうございます!私も臣くん岩ちゃん寄りです!! (2017年5月8日 16時) (レス) id: 538be4d030 (このIDを非表示/違反報告)
ニカ姫 - 初めて見たけど最高です (2017年5月8日 15時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
ニカ姫 - 三代目は臣君と岩ちゃん寄りのオール担当です (2017年5月8日 15時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2017年4月17日 19時

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