34 ページ34
・広臣 side
Aは隆二が婚約を許さないと言ったのに対して選択肢を選べと言う直人さんに?を浮かべている。
直人「もちろん俺達はAを辞めさせるつもりはない。Aが結婚しようとするならどんな手を使ってでもそれを阻止するよ?
だけどね、結局はAが決めることなんだよ。
三代目か、結婚か…、
……Aはどうしたい?」
「…あ、たし、は…」
“あたし”
いつも自分のことを私と言うAがそういう時は、何かに不安になったり怯えたり追い詰められた時だ。
だからわかる。
Aが今どれだけ不安でいっぱいかが、
手を震わせて俺達の思いに応えようと口を開くが、それは言葉にならずに空気になる。
緊張感のある沈黙を破ったのは無機質な電子音
prrrr prrrr
それはAの携帯で、画面には
《お爺様》
「っ!」
それを目にしたAは震える手で携帯を掴み、
ブチッ
携帯の電源ごと切った。
てっきり電話に出ると思っていた俺達は目を見開いた。
そして、
「…あたしは、」
「三代目を辞めたくない。」
俺達から目を逸らさずに真っ直ぐ見つめながら言ったAの言葉に、全員が笑顔になった。
・
442人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくら(プロフ) - 作者のさくらです。「三代目のGirlは…」は5からアカウントが変わり移行していますことをお知らせします。詳細は三代目のGirlは…を読んでくれている方々へという小説に書いていますのでそちらをお読みください。また、そのアカウントが4の続きを書くアカウントです。 (2018年5月3日 16時) (レス) id: 604fbc82ed (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ニカ姫さん» 読んでいただきありがとうございます!私も臣くん岩ちゃん寄りです!! (2017年5月8日 16時) (レス) id: 538be4d030 (このIDを非表示/違反報告)
ニカ姫 - 初めて見たけど最高です (2017年5月8日 15時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
ニカ姫 - 三代目は臣君と岩ちゃん寄りのオール担当です (2017年5月8日 15時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくら | 作成日時:2017年4月17日 19時