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貴方サイド
急に襲ってきた息苦しさ。
ぼやける視界。
周りの音は全て聞こえなくなった。
見えづらい視界には鮮やかな青が広がる。
それと、ぼやけて見える異界人。
苦しいのには慣れていたせいか、慌てることはなかった。
貴(戻らなきゃ…)
本能的に思い、体を動かそうとすると、青が広がっていたぷーるの中が濁っていった。
緑、赤、青…さまざな色で綺麗な青が消えていく。
貴(あぁ、これは、血、だ…)
そう気付いた時、誰かがぷーるの中に飛び込んできた。
その誰かに体を抱きしめられ、そのまま水面まで上がっていった。
貴「…っ、げほっ、ごほっ」
ザ「A！大丈夫か！」
貴「ザッ、プ…？」
ザ「番頭！手ェ貸してください！」
ス「あぁ！ほら、こっちだ！」
スティーブンに腕を引かれ、ようやく地に足をつけられた。
貴「スティーブン！ぷーる、中、敵が…」
ス「分かってる…！くそっ、せっかくの休みが台無しだ！」
ザ「俺らでやるしかないっすよ！」
貴「他の、異界人、は」
ス「避難は他のメンバーに任せてある。さぁ、仕事をするぞ。ザップ、A」
ザ/貴「了解」
貴「…」
ザ「どうした、A」
貴「スティーブン、靴、無い…大丈夫？」
ザ「あ…」
思わず、ザップと一緒に疑うような目でスティーブンを見てしまった。
ス「その目やめろ。持ってきてある、持ってきてあるから」
ザ「あ、そっすか…」
ス「むしろ、ザップ戦えるのか？」
ザ「へ？」
ス「相手さん思いっきり水の中にいるが…」
ザ「…根性で叩きますっ！！」
その声と共にザップが焔丸を構えた。
タイミングを見計らったように、大きな津波が襲いかかってくる。
もちろん避けることなど出来ず、頭から水をかぶることになった。
貴/ス「…」
ザ「…やっぱ無理かも」
ス「…ま、死ぬな」
ポンとザップの肩に手を置いて励ますスティーブン。
貴「…ザップ、火、貸して」
ス「あ？何に使うんだ…？」
貴「いい、から」
ザップが赤い火を出すと、その火を操った。
ザ「おい…！」
その火を自分の周りを、足から頭へトルネードのように動かした。
温かい火で、自然に髪と水着が乾いていく。
パチンッと指を鳴らし、火を消した。
貴「役立った、ありがと、ザップ」
目を軽く開いたままのザップの頬にキスをし、敵の方を向いた。
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マリア - また更新して欲しいです！m(*_ _)m (2023年4月17日 1時) (
レス) @page20 id: 3d45fa9fbb (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - ぱるーなさん» コメントありがとうございます。遅くなってすみません！もっと面白くかけるように頑張ります！コメント、嬉しかったです (2017年9月9日 20時) (レス) id: 70d05ec747 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるーな(プロフ) - プール落ちたぁぁ(震)更新頑張ってくださいぃぃ (2017年8月17日 16時) (レス) id: 98de2e9877 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シキ | 作成日時：2017年2月27日 17時
