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貴方サイド
大きな音を立て壊れた結界は、ガラスのように降り注いでくる。
電気と結界の破片は、きらきらと光っている。
目を細めるほど眩しい。
グリードが覆い被さっているせいで破片は当たらない。
当の本人は悔しそうに笑っている。
グ「まさか、自分の結界で体に傷をつけられるとは、思っていませんでしたよ…」
貴「…これで、お前の負けだ」
グ「フフ、本当に貴方はおもしろい」
目を閉じ、また目を開いた時には目の前にいた彼はいなくなっていた。
代わりにこちらを覗き込むザップがいた。
貴「…時間稼ぎ、出来たかな…」
ザ「お前が結界を壊しちまったから、時間稼ぎになったかは分かんねーけど」
そこまで言うとザップは私の目を隠すように頭に手を置いた。
ザ「助かった。あとは寝てろ」
貴「…うん」
ザップに促されるように瞳を閉じる。
また、瞳を開けた時には病院だった。
チ「もう大丈夫なの？」
貴「うん。治った」
今日の病室にはチェインが来てくれた。
チ「治ったっていっても、痣が残ってるよ」
貴「まぁ…しょうがない。みんなは？」
チ「…みんな怪我は大分良くなってるよ」
ため息をつきながらチェインは答えた。
貴「そっか。よかった」
チ「ま、約1名は全然治ってないみたいけどね？」
その声と共にチェインは隣にあるカーテンを、勢いよく開けた。
ザ「…うっせーぞ。犬女」
チ「猿のくせになかなか治らないんだ？」
ザ「猿じゃねぇっ…っ！！？」
反論するザップだが、怪我に響いたらしく腹を抑えて固まっている。
貴「大丈夫？」
ザ「お、おう…」
チ「一人突っ走るから大怪我するんでしょ」
ザ「突っ走ってねぇよ！」
チ「怪我してるくせによくそんなに怒鳴れるね」
ふたりの口喧嘩を聞くのは嫌いじゃないけど、流石に看護師さんが飛んできそうだ。
体を浮かせ、ザップの前に移動した。
ザ「お前…！」
貴「しー。怪我、悪化、する」
ザ「…わーったよ。分かったから、お前もベッド戻れ」
ザップに頭を撫でられ、私は素直にベッドに戻った。
チ「相変わらずのバカップルぶりね。元気そうな顔見れたからもう帰るね。じゃあね、A」
貴「うん。バイバイ」
チェインは手を振りながら、窓から帰って行った。
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マリア - また更新して欲しいです！m(*_ _)m (2023年4月17日 1時) (
レス) @page20 id: 3d45fa9fbb (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - ぱるーなさん» コメントありがとうございます。遅くなってすみません！もっと面白くかけるように頑張ります！コメント、嬉しかったです (2017年9月9日 20時) (レス) id: 70d05ec747 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるーな(プロフ) - プール落ちたぁぁ(震)更新頑張ってくださいぃぃ (2017年8月17日 16時) (レス) id: 98de2e9877 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シキ | 作成日時：2017年2月27日 17時
