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貴方サイド
貴「ん…」
ふっと目が覚めた。
貴「ん、んん…」
血が回復しているようだった。
ス「ユイ！起きたのか？」
貴「スティーブン…？」
横にはスティーブンがいた。
ス「具合は大丈夫か？」
手に持っていた書類を机に置き、私の頬に手を添えた。
貴「…なんでこんなとこで仕事してるの？」
ス「君が心配だったからだよ」
貴「そっか…な、なんかごめんね。迷惑かけて。怪我大丈夫？」
ス「いや、大丈夫だよ」
貴「よかった。えっと…本当にごめんなさい」
ス「どうしたんだ。さっきから謝ってばっかだぞ」
スティーブンは笑った。
貴「だ、だって…私の私情でスティーブンを巻き込んで…怪我までさせて…」
自分にできることは誰かの代わりに怪我をしたり、死んだりすることなのに結局スティーブンに怪我をさせてしまった。
貴「…本当に…ごめんなさい…」
体を起き上がらせ、頭を下げた。
ス「おい、ユイ…」
貴「ごめんなさい…ごめんなさい…」
身体が震える。
自然に言葉が出てしまう。
ス「ユイ…！謝らなくていい…！」
スティーブンに肩を掴まれた。
貴「…っ！」
私は自分でもびっくりするほど驚いた。
ス「ユイ…？」
貴「お願い…」
こんな惨めな姿だれにも見せたくない。
私は顔を手で覆った。
貴「…お願い…何回だって死ぬから…捨てないで…」
ス「…」
ぼろぼろと涙が溢れた。
ス「…馬鹿」
貴「え…？」
気がつけばスティーブンに抱きしめられていた。
貴「スティーブン…？」
ス「…馬鹿。俺は1度もお前を道具だと思ったことはない。死んで嬉しいなんて思ったことは1度もないぞ。」
スティーブンは一言一言を確かめさせるようにしゃべった。
そのせいでもっと、涙が流れた。
ス「俺は…君が好きなんだ。君は俺の愛する人だ」
貴「…っ！」
ス「分かったか？」
貴「…私がスティーブンのこと好きじゃないって言ったら…？」
ス「悪いが、チェインに聞いたんだ」
貴「…汚い大人」
ス「なんとでも言え」
貴「…スティーブン」
ス「ん？どうした？」
私はスティーブンに抱きついた。
貴「…大好きだよ」
ス「あぁ、俺もだ」
貴「話すよ」
ス「え…？」
貴「私の過去。全部」
ス「…あぁ、ゆっくりでいい」
貴「…うん」
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シキ(プロフ) - 名無しさん» ご指摘ありざとうございます (2016年4月10日 13時) (
レス) id: 70d05ec747 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 決凍道じゃなくて血凍道だよ (2016年4月10日 4時) (レス) id: 516bcdc69b (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - スティーブンがかっこよく見えるように頑張りますね！つか、良い加減イチャつかせたいですw (2015年7月3日 21時) (レス) id: 70d05ec747 (このIDを非表示/違反報告)
みうもげ - 毎回もうおもしろいですー！更新されてる度に嬉しくなります！ (2015年7月3日 20時) (レス) id: c84631a4a3 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - コメントありがとーございます！めっちゃ嬉しいです！更新、頑張ります！ (2015年7月1日 4時) (レス) id: 70d05ec747 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シキ | 作成日時：2015年6月21日 20時
