09 / 行方不明者 ページ10
side A
俺らが心配しすぎて
元気だからね、とでもいうようにアピールしてくれてる彼。
そのおかげで、俺らも少しは安心してきたんだけど
そんな彼と久々に会えば、楽屋で溜め息をひとつ。
「どしたの、」
「んん、相葉くん」
突然の声に驚いた様子の彼は
少し困った表情をしてた。
そんな彼の目の前には、アンケート。
「アンケート？書いてなかったの？」
「ん、エピソード思い浮かばなくて、ふふ」
珍しい。
今まで死ぬほど聞かれてきたし、
突然聞かれる場面もあってそれを切り抜けてきたはずなのに。
小さい頃のことを聞かれてるからかな。
「あまりにも浮かばないなら伝えて断っておいたら？」
「んー……、そうしようかな、」
「うん、俺らもなるべく他の人の話盛り上げて尺足りるようにするし」
結構困ってるから手を差し伸べる旨を伝えれば、
"ごめんね、ありがとう"、なんて困った笑みで言われる。
「ね、相葉くんは昔のこと覚えてる？」
「そうねぇ、まぁ忘れてることもあるだろうけど」
「……この年齢のときのことあんまり覚えてないなとかある？」
単なる世間話かと思えば
何か狙いがありそうなそれに、少し答えに詰まる。
「あ、ふふ、ごめん、変なこと聞いた」
「や、いいんだけど」
「ふふ、ごめんね、伝えてくる」
エピソード断ってくる、と楽屋を出て行く彼は
少し困ったように頭を掻いていた。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - ゆえんさん» わぁぁわたしこそコメント嬉しいです、、！🥲🩷ありがとうございます✨✨ (7月6日 23時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆえん(プロフ) - ひゃーーー新作嬉しいです😭😭😭😭😭😭更新楽しみに待ってます😭😭😭😭😭 (7月6日 16時) (レス) @page8 id: d25217e7b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽
| 作成日時：2023年7月6日 16時
