04 / 消えた一瞬 ページ4
side A
「でも、あれは…？メディアとか、」
「あー……」
いつか触れるだろうな、と思っていたものに
結構早く触れてきた。
「……あのね、松潤が倒れたときの詳しい状況なんだけどさ、」
「ん？」
「………生放送で歌ってる途中だったの、」
「は、」
覚えていない、な彼に
リーダーが詳細を伝えると、途端に仕事人間の顔に戻る彼。
もう少し休ませたかったんだけどな。
「え、ほんとに？……あ、そうだ、俺その仕事してた記憶、」
「うん、さっきまで仕事してたのに、っていうのはその記憶だと思う」
「え、じゃあ全部…流れて、」
「うん、全部」
「うそ……ごめん、本当にごめん、対応とか大変だったでしょ、ごめん…」
その時の俺らの対応とかを想像したのか、
罪悪感が溢れ返った顔をして謝り倒す。
まぁ、そりゃあお客さんはパニックだし
スタッフは大慌てだし、俺らももちろん大慌てだし。
松潤はびくともしないし。それは放送されちゃうし。
この3日間追われ続けてるのは事実だけど、
とにかく俺らは、彼が無事でよかったとその方が大きいわけで。
「ううん、何もなくてよかった。俺らのことは気にしなくていいよ」
「でも、」
「ふふ、そんなことよりもね、たぶんここから出るときの潤くんのほうが大変だから」
申し訳なさそうな顔をし続ける彼に、話題を変える。
運ばれた病院までバレてしまったから、明日の退院時はたぶん大変。
「え、それなら考えなきゃ…、またみんなにも迷惑かけるし、」
「ふはっ、わかったわかった、その気持ちはとりあえず受け取っとくから、せめて今日一日は休め、いい？」
「えぇ、でも…」
「はい、異論は認めないからね、休みなさい」
一向に引かなさそうな彼に、翔ちゃんが半ば強引に彼の罪悪感を押し込めた。
翔ちゃんにはね、彼は歯が立たないから。
まだあと半日ある今日。
せめて今日は休む、と約束させられた彼は、おとなしく仕事脳を諦めていた。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - ゆえんさん» わぁぁわたしこそコメント嬉しいです、、！🥲🩷ありがとうございます✨✨ (7月6日 23時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆえん(プロフ) - ひゃーーー新作嬉しいです😭😭😭😭😭😭更新楽しみに待ってます😭😭😭😭😭 (7月6日 16時) (レス) @page8 id: d25217e7b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽
| 作成日時：2023年7月6日 16時
