29 / アクセサリーが外れた世界 ページ30
side M
カーテンの先の世界が、
純粋に気になって。
足を踏み入れようとすれば、
後ろから引っ張られる腕。
「………？」
なぁに、と疑問を持たないまま振り返れば
そこには、不安げな顔をして首を横に振る4人。
行っちゃダメってことかな、と思えばそうではなくて
俺を囲んで両隣に2人ずつ並んでくれる。
ひとりではダメ、って
そういうことだったみたい。
俺の行動に合わせてくれる。
それをわかっているから、躊躇うことなく足を踏み入れた。
そこは晴天で、雨の一粒も降っていなくて
もう傘なんていらなくて。
後ろには、ずっと歩いてきた道と、降り続ける雨があった。
そして前には、ずっと、ずっと夢で見ていたもの。
「………バス停、」
少し歩く距離にある、小さなバス停。
木で造られた屋根があるような、古びたバス停。
バス停の前には道路があって、
オレンジのバス停ポールが立っていて、
そこに書いてあるはずの地名は空白で。
さっき通ってきたところの少し重そうな木々とは違って、
生い茂っているけれど透き通った木々が遠くにあって、
空は水色の絵具で描いたような晴天で、
もくもくと雲が出ている。
「夢……、夢のままだ、」
両隣から視線が刺さる。
夢のまま。
全く一緒。
サイトにあった絵とも、全く一緒。
本当に、在った。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - ゆえんさん» わぁぁわたしこそコメント嬉しいです、、！🥲🩷ありがとうございます✨✨ (7月6日 23時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆえん(プロフ) - ひゃーーー新作嬉しいです😭😭😭😭😭😭更新楽しみに待ってます😭😭😭😭😭 (7月6日 16時) (レス) @page8 id: d25217e7b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽
| 作成日時：2023年7月6日 16時
