26 / 理由なんてなくて ページ27
side S
もう着くよ、と
早めに連絡を入れれば、とっくに準備は出来ていたのか
着いたときには駐車場で待ってくれていた彼。
顔に、
"雨なのにごめんね" と書いてある。
「はいはい、そういうめんどくさいのは置いといて行きましょう」
「めんどくさいって言ってやるなよ、笑」
「だって雨だよ？ほんとごめん…、」
「わかったわかった、そんなことより考えなきゃいけないことたくさんあるでしょ？」
今朝、外を見て雨だとわかった瞬間
しょげてんだろうなぁと思ってた。
気遣い屋さんだから。
そんな彼をニノが、からかいながら車に押し込んでる。
ニノなりの慰め。
「雨の中ずっと待たなきゃかもしれない、ごめんね、」
「ふふ、いいじゃん、人を探すんだからそういうこともあるよ」
でも、そんな不器用なニノの慰めを一言で超えてしまうのが
兄さんの慰め。
なかなか、理解が難しいなとは思ってたんだけど。
でも、必死に調べたり考えたりしている彼を見ていると、なんか吹き飛んじゃって。
" 現実的にとか理解がどうこうじゃなくて、そうなんだろうな "
と、すんなり受け入れられてしまった。
彼の生真面目さが生むものだ。
「………お願いします、」
ぺこり、お辞儀までするんだから
本当に真面目さが滲み出てる。
だからこそ、何も見えるものがなくても
やってみよう、と思えてしまうんだ。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - ゆえんさん» わぁぁわたしこそコメント嬉しいです、、！🥲🩷ありがとうございます✨✨ (7月6日 23時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆえん(プロフ) - ひゃーーー新作嬉しいです😭😭😭😭😭😭更新楽しみに待ってます😭😭😭😭😭 (7月6日 16時) (レス) @page8 id: d25217e7b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽
| 作成日時：2023年7月6日 16時
