25 / 一日の始まり ページ26
side M
アラームが鳴る。
目が覚めたときに感じた暗さで、もしかしてと予想する。
「……雨…、」
アラームを消して、カーテンを閉め切った先の外の世界に耳をすませば
予想通り、雨の音。
「ツイてないな…、」
昨日5人で仕事して、予報は晴れではないけど曇りだから大丈夫だよ、なんて
みんなが声かけてくれたのに。
申し訳ないな。
こんな中、本当に存在するかわからないバス停探しに着いてきてもらうなんて。
でも今更後には引けないし、何しろ気になる気持ちは抑えられない。
「ずっと待つことになるのかな…、謝らなきゃ、」
もしバス停があっても、バスが来なければ
ずっと待つことになるのかもしれない。雨の中で。
「……何か持って行くと遠慮されそうだしなぁ…、」
もしそうなったときのお詫びに、と思って何か持って行こうと思うけれど
でも、そんなのいい、なんて言われそうだし。
どうしようか、と朝食を摂りながら考えるけれど、結局何も浮かばず。
迎え行くから待っててよ、と言われた時間まで、結構残ってしまった。
5月、春なのに最近は暑くて
でも、緑が多くなるのは少し嬉しかったりする。
外は雨。
ツイてないとか、謝らなきゃとか
いろいろ考えるくせに、脳の大半は "居なくなった彼" のことを占めている。
何処かに居るのかな。
バス停は本当に在るのかな。
本当に、会えるのかな。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - ゆえんさん» わぁぁわたしこそコメント嬉しいです、、！🥲🩷ありがとうございます✨✨ (7月6日 23時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆえん(プロフ) - ひゃーーー新作嬉しいです😭😭😭😭😭😭更新楽しみに待ってます😭😭😭😭😭 (7月6日 16時) (レス) @page8 id: d25217e7b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽
| 作成日時：2023年7月6日 16時
