23 / 確実と不確実 ページ24
side A
「……で、これに当てはまってる、ってこと？」
「らしい。ね？」
ニノの問いかけに頷いた翔ちゃんが確認のため松潤を見ると、
うん、と深く頷く。
俺の手元には、松潤の携帯の画面。
【居なくなった・亡くなった人に会えるバス停】
「夢に出てくるの？」
「うん、ここ最近」
「この絵のとおり？」
「うん、そのままの風景」
リーダーの質問にもしっかり答えて、
本当に興味があるんだとわかる。
「……危なくないの？」
「……わかんない、」
じっと俺らを見つめていた瞳が
俺の一言で、逸らされてしまった。
でも、確認しておかなきゃ。
危ないことはさせられない。
いくら彼が縋りたいと言っても。
「でも…、見てみたい、」
倒れた日からの不思議なことを解決したいのか、
何とかしたいという目で見つめられる。
どうしようか、と4人で目が合うけれど
こういうときに最終的な決定権があるのは、リーダー。
「……俺らも一緒に行く。それが条件」
「…条件、」
「うん。ひとりでは絶対行かないで」
"居なくなった" という感覚とか、
この夢のこととか。
不思議なことが彼の中で違和感になっているのはわかるから、
スルーしろなんて言えない。
でも、何かあってからでは遅い。
それを考慮した上での、リーダーの言葉。
「うん、ひとりでは行かない」
「もし一度目でバスが来なくて何度も通うことになっても、誰かひとりは連れてって」
「うん」
「最初だけは、みんな揃って行こう」
「うん、ありがとう」
信じるしかない。
彼の "居なくなった" という感覚も、夢も、このバス停のことも。
信じずにずっと違和感が残るより
信じて、それが破られるほうがいい。
目で見て、体験して。
降りかかった "不思議なこと" に立ち向かうには、
それしかない。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - ゆえんさん» わぁぁわたしこそコメント嬉しいです、、！🥲🩷ありがとうございます✨✨ (7月6日 23時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆえん(プロフ) - ひゃーーー新作嬉しいです😭😭😭😭😭😭更新楽しみに待ってます😭😭😭😭😭 (7月6日 16時) (レス) @page8 id: d25217e7b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽
| 作成日時：2023年7月6日 16時
