22 / 夢、そこに ページ23
side M
【こんな噂、知っていますか？】
その言葉から始まったのは、
"居なくなったり亡くなったりした大切な人と会える、と噂されているバス停"
のこと。
そういうものがあるという噂を知っているか、という文言に
"知らない"、なんて心で呟いていた。
【夢にバス停が出てくるようになる】
その言葉には、うん、なんて頷いてしまって。
その下に掲載された絵は、俺が夢で見たものと全く同じだった。
「これ…、」
全く同じ。
居なくなったっていうのはたぶん、行方がわからない人、って意味なんだろうけど
それは俺の場合にも当てはまるんだろうか。
その存在を疑うことなんてせず、俺の思考は既にそちらに向いていた。
だって、全く同じ夢を見ている人が居て
それが噂になるってことは、一定数そういう人が居るってことで。
もしここに行って、俺の記憶から居なくなった10歳の俺が見つかれば
この違和感のある感覚はなくなるかもしれない。
【バスに乗って、貴方が会いたいと思う人がやって来る】
【そのバスはいつ来るかわからない】
そんな説明書きに、心の奥から惹かれた。
バスは来ないかもしれない。
まず、これが本当だという証拠はない。
でも、会いたい。
「翔くん、」
信じてもらえるかどうか、なんて
数週間前4人に話したときの緊張なんてなかった。
ただ、不思議ばかりの中で見つけた新たな不思議に、
縋ってみたくなった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 231人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - ゆえんさん» わぁぁわたしこそコメント嬉しいです、、！🥲🩷ありがとうございます✨✨ (7月6日 23時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆえん(プロフ) - ひゃーーー新作嬉しいです😭😭😭😭😭😭更新楽しみに待ってます😭😭😭😭😭 (7月6日 16時) (レス) @page8 id: d25217e7b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヲ伽
| 作成日時：2023年7月6日 16時
