14 / 感覚を共にするには、 ページ15
side S
言葉の詰まった俺らを感じて、ちらりと顔を上げた彼。
「……や、…わかるの、俺もよくわかってないから、こんなこと信じられないかもしれないんだけど…」
「……その感覚がある？」
「…うん。…病院にも、行ったの、昨日」
「……検査、とか？」
「うん、検査して…でも異常はなくて、この感覚の話したらカウンセラー紹介されちゃって…」
精神的なものだと判断されてしまった、と困ったように呟く。
「………ごめん、信じられないのは、わかるんだけど…、」
俺らが理解に困ることを肯定しながらも、
自分のその感覚についてはおかしいと言わない彼。
彼が俺らを困らせるようなことをするわけがなくて、
なんなら、俺らに素直に相談すること自体珍しくて。
ちらり、
4人で目が合う。
「……松潤、」
智くんが、いつもの優しい声で彼の名を呼ぶ。
「その感覚は松潤にしかわからないけど、……困ってるんだよね、」
ずっと彼がひとりで考えていたんだろうということくらい、検討がつく。
でもどうしても答えが見えなくて、まず答えを探してもいいものなのかさえわからなくて。
どうしよう、と誰かに言いたかったんだと思う。
「……困ってる、」
「うん。松潤が困ってるなら、俺らは力になるよ」
何が出来るかわからないし、今どういう状況なのかもわからないけれど。
ひとりで困っているなら、力を貸すくらいはしたい。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - ゆえんさん» わぁぁわたしこそコメント嬉しいです、、！🥲🩷ありがとうございます✨✨ (7月6日 23時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆえん(プロフ) - ひゃーーー新作嬉しいです😭😭😭😭😭😭更新楽しみに待ってます😭😭😭😭😭 (7月6日 16時) (レス) @page8 id: d25217e7b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽
| 作成日時：2023年7月6日 16時
