03 / 賑やかな光 ページ3
side M
「ん、大丈夫、座っていいよ」
「ありがとう、」
「うん。椅子押すねー、前にするよ」
「みんなはもう食べたの？」
「ううん、まだだから俺らも一緒に食べるの、ふふ」
椅子に座らせてもらって、
いろいろ準備してくれるのを待つ。
今日は、みんなと一緒に朝食を摂るらしい。
「潤、時計回りにね、まず右手伸ばしてすぐのところに味噌汁」
「うん、これ」
「そんでその隣にごはんね」
「うん、」
「で、その前がお茶」
「はい、」
「その隣がおかず。たまご焼きとウインナー、ちょっとのサラダ」
「うんっ、わかった、ありがとう」
「お箸持つ？はい、」
「ありがと、」
リーダーにごはんの位置を説明されて、
身体的、精神的にと考えられた丁寧な朝食に手を付ける。
見えなくてもわかる、4つの視線。
心配してくれてるのは有難いから、
僕にバレてることは黙っておくけれど。
「こぼれてない？」
「うん、大丈夫」
「まだ暗い？」
「さっきからね、チラチラ光は感じてる」
「お、それはよかった」
今日の仕事の話をしたり
昨日の出来事の話をしたり。
朝起きて見えなくなるのは毎回嫌だけど
でも、誰かと過ごす朝になるのはちょっと嬉しかったりする。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - Kazue Akasakaさん» コメントありがとうございます✨『らしい』という言葉がとてもうれしいです、、！楽しんでいただけるようにがんばりますので、ぜひお付き合いよろしくお願いします🥰 (2022年11月24日 14時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
Kazue Akasaka(プロフ) - こちらでのコメントは初めてさせて頂きます。ヲ伽さんらしい繊細なお話で続きが楽しみです。 (2022年11月23日 19時) (レス) @page5 id: fbdba45f48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽
| 作成日時：2022年11月23日 18時
