page6.焼き付いたモノ ページ7
和也side
仕事が終わり、家に帰ったのはいいけれど
晩飯がないことに気付き、近くのスーパーに行く。
「さみぃ…」
9月後半。
つい最近まで夏を感じていた俺の体は、この時期でも少し寒く感じる。
.
適当なものを買い、
スーパーを出て今来た道を戻っている時
コンビニで強盗が出たと騒いでいるのに気付き、
足を止めた。
「物騒だな」
気にはなったけれど、空腹には勝てず
再び歩きだそうとした。
その時、コンビニの少し後ろに止まった車に乗っている2人の男。
20時半という暗い時間でも、メンバーなら分かる。
すぐに、その2人の男が潤くんと相葉くんだと分かった。
「あんな車乗ってたっけ…？」
誰がどんな車に乗っているかくらい、
何年も一緒に居れば知っている。
けれど、あんな車は見たことがなくて。
それに、あの2人の表情。
哀しそうな
苦しそうな
…諦めたような
この何年もの間で、見たことのない表情だった。
.
.
家に帰り、晩飯を終え
酒を飲みながらいつも通りゲームをしていても
さっきのあの2人の表情が頭から離れなかった。
「集中出来ねぇ」
ゲーム機を放り投げ、床に寝転がって呆然としていると
昼の翔ちゃんを思い出した。
「確かあの時…」
勢いよく体を起こし、頭をフルに回転させる。
雑誌の対談が終わったあと
潤くんに続いて楽屋を出ていった相葉くんに
翔ちゃんは、不思議そうにどこへ行くのか尋ねていた。
それで納得したかと思えば、
相葉くんの後を追うように楽屋を出て行った翔ちゃん。
そして、潤くんと相葉くんより早く戻ってきたかと思えば、彼は様子がおかしかった。
その後も、2本目の収録が始まるまでの楽屋内で2人をチラチラ見る彼。
「…あれは何だ」
どうして翔ちゃんの様子がおかしくなったのか。
それが何なのかは全く予想もつかない。
けれど、もし。
もし、2人の " 何か " を見て様子がおかしくなったのなら。
俺が見た2人の表情の答えも見つかるかもしれない。
「…翔ちゃんにLINE…」
少し聞いてみようと思い携帯を手に取るけれど
送信ボタンを押す指が、動かない。
人間の本能は賢くて
少しでも自分が怖いと思っているモノを知ろうとすることを、必死に止める。
" 知らない方がいい "
" やめろ "
脳が、全身にそう命令する。
「……ゲームしよ」
打っていた文章を消し
LINEの画面も消した。
そして再び、ゲーム画面に戻った。
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つ む ぐ(プロフ) - さくらさん» さくらさんコメントありがとうございます^^*楽しみにしていただいてるなんて嬉しいです(；＿；)Instagramは、@172cm_08 で検索して頂けると出てくると思います！ (2018年6月7日 22時) (
レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - つむぐさん、いつも楽しみにさせていただいてます！つむぐさんのinstagramってなんと検索すれば見れますか？ (2018年6月7日 22時) (レス) id: 88d13a9eaa (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ(プロフ) - 雅宗 潤美さん» わぁ〜雅宗さんありがとうございます！嬉しくてニヤけちゃいました( 笑 )世界観を好んで下さるのはすごく嬉しいです！頑張ります！ (2018年3月23日 12時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
雅宗 潤美(プロフ) - つむぐさん！やっぱりつむぐさんの書く小説好きです♪わかりやすくて世界観を想像しちゃいます♪更新頑張ってください！ (2018年3月23日 2時) (レス) id: 06b5a4e25a (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ ∴亀更新∴(プロフ) - さくらさん» 前作に続きコメントありがとうございます^^がんばります！ (2018年3月8日 1時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つ む ぐ
| 作成日時：2018年2月20日 12時
