page40.unknown ページ42
潤side
「…こっ、…殺してやるっ…」
男は怖気付いた様子なのに、未だ殺すと言い張っている。
震えた声と手で、何が出来るのか知らないけれど。
「どうぞ、気が済むまで」
「でも、さっきの音聞いたらたぶん人来るよ？」
雅紀が最もなことを言ったけれど、
男の頭は言葉の理解が追いつかないようだ。
2度3度、再び撃ったけれど
結局彼自身が驚くだけ。
そんな男をじっと見ていると、
目が合ったかと思えば、ヒイッと情けない声を出して逃げて行った。
「…弱ぇなあ、暴れまくっといて」
雅紀がそう呟いたのを聞いて
俺らは、みんなの方へ向き直った。
「…な、に…？」
恐怖で埋め尽くされたような、彼らの表情。
分かってた。
俺らの正体がバレれば、他人からしたら "気味悪い" 以外の何者でもないということ。
15年以上一緒に居た仲間でさえも、
恐怖を掻き立ててしまうこと。
「…リーダーは、気付いてたよね」
俺がリーダーの目を見てそう言うと、彼は恐る恐る頷いた。
「助けてくれた…ってやつ…？」
「…さすがにのだね、気付くの早い」
「…どう、なってるの…？」
翔くんが、根本的な理由を尋ねると
3人の目が、一斉に俺らへ向けられた。
「…俺らは、みんなと同じじゃないの」
雅紀がそっと口にしたモノは
フワフワと何処かへ飛んでいってしまいそうだから
俺が、助け舟を出す。
3人からしたらきっと、
助け舟、なんて優しいモノじゃないだろう。
「…俺らは、人間じゃないんだよ」
3人からしたら、
ナイフのように先が尖った、鋭いモノに代わりな
い。
「 …ごめん 」
彼らの頬を滴る涙を目にした俺らは
そう言わざるを得なくて。
同じじゃなくてごめん、と。
隠していてごめん、と。
驚かせてごめん、と。
────── 出逢ってしまってごめん、と。
「誰か居ますか！？大丈夫ですか！？」
銃声を聞いて駆けつけたであろうスタッフが
勢いよく扉を叩いて、そう声をかけてきた。
そこでハッと我に戻ったような3人は、
泣いていることに驚いた様子だ。
焦って涙を拭いて、リーダーが、大丈夫です、と返事をした。
「…今夜、みんな空いてる？」
急にそう尋ねてきたリーダー。
3人はすぐに汲み取り、うん、と返す。
「松潤の家で、話が聞きたい…」
「…ん、分かった」
今は普段の嵐で居よう、と
そう切り替える3人を見て、
心を握り潰す程の罪悪感が、更に増した。
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つ む ぐ(プロフ) - さくらさん» さくらさんコメントありがとうございます^^*楽しみにしていただいてるなんて嬉しいです(；＿；)Instagramは、@172cm_08 で検索して頂けると出てくると思います！ (2018年6月7日 22時) (
レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - つむぐさん、いつも楽しみにさせていただいてます！つむぐさんのinstagramってなんと検索すれば見れますか？ (2018年6月7日 22時) (レス) id: 88d13a9eaa (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ(プロフ) - 雅宗 潤美さん» わぁ〜雅宗さんありがとうございます！嬉しくてニヤけちゃいました( 笑 )世界観を好んで下さるのはすごく嬉しいです！頑張ります！ (2018年3月23日 12時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
雅宗 潤美(プロフ) - つむぐさん！やっぱりつむぐさんの書く小説好きです♪わかりやすくて世界観を想像しちゃいます♪更新頑張ってください！ (2018年3月23日 2時) (レス) id: 06b5a4e25a (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ ∴亀更新∴(プロフ) - さくらさん» 前作に続きコメントありがとうございます^^がんばります！ (2018年3月8日 1時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つ む ぐ
| 作成日時：2018年2月20日 12時
