page39.フタツの嘲笑 ページ40
潤side
「…コイツの目の前で、おまえら1人ずつ殺してやる…」
「出てこい！！」
男が殺したいのは俺だけだと思ったのに、
狙いは少し違うようで。
みんなを殺すと言う言葉が、俺の怒りに触れた。
「みんなは関係ないでしょ」
「あ？」
「アンタは俺のせいで仕事失ったってことだろ。だからみんなは関係ないって言ってんの」
また怒り狂うのかと思えば、黙った男。
そしてゆっくり俺の体の向きを変え、
自分と向き合う形にさせて
再び、額に銃口を当てた。
「…おまえから殺した方が良さそうだな」
無表情で、荒ぶることなくそう言う男は
今度こそ本当に殺したいのだろう。
「潤くん黙って言う通りにしてて…！」
「…や、潤の言う通りでしょ」
にのが焦って言葉を発したかと思えば、
雅紀が落ち着いた声でそう言った。
足音が聞こえるから、雅紀はみんなの手を振り払って俺の方へ近寄ってきてるんだろう。
…さすが。
雅紀は、本当に察するのが早い。
俺たち2人は、相手が考えてることなら
伝えたいことなら、すぐに察せる。
今だって。
──────…伝わったんだ、俺の諦め。
「…くっ、来るな！！コイツを撃つぞ…！！」
「撃てばいいよ」
雅紀に対して男が発した言葉を俺が拾って、
そう返すと、男は " 相葉！！ " と叫んだ。
雅紀が謝って戻っていくと思ってるんだろう。
…そんなの。
「撃ちなよ、ソイツ」
あるわけがない。
「…相葉くん…？…何言ってんだよ…！！」
その言葉を聞いたみんなが、次々に口を開く。
けれど雅紀は気にせずに、次の言葉を発した。
「それか、ついでに俺も撃つ？」
ついに俺の隣に並んだ雅紀は、
後ろで手を組んだ。
それに習って、俺も後ろで手を組む。
「…やってやるよ」
「ダメだ相葉ちゃん戻って来い…！！」
みんなの言葉になんて耳を傾けることもなく
俺らは、男の目を見つめる。
「……殺してやるっ…！！！」
耳を劈く程の声でそう叫んだかと思えば
男は俺の額から銃口を外し、
俺と雅紀の腹部に向けて、2発の銃声を立てた。
「…は…？」
男の驚いた声。
「え…？」
みんなの驚いた声。
「…馬鹿だね、アンタ」
雅紀の、男を嘲笑う言葉。
「…本当に死ぬなら、撃てなんて言わないよ」
俺の、男を嘲笑う言葉。
スタジオ内に響くのは
俺と雅紀、2人の
常識を、嘲笑う言葉───────
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つ む ぐ(プロフ) - さくらさん» さくらさんコメントありがとうございます^^*楽しみにしていただいてるなんて嬉しいです(；＿；)Instagramは、@172cm_08 で検索して頂けると出てくると思います！ (2018年6月7日 22時) (
レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - つむぐさん、いつも楽しみにさせていただいてます！つむぐさんのinstagramってなんと検索すれば見れますか？ (2018年6月7日 22時) (レス) id: 88d13a9eaa (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ(プロフ) - 雅宗 潤美さん» わぁ〜雅宗さんありがとうございます！嬉しくてニヤけちゃいました( 笑 )世界観を好んで下さるのはすごく嬉しいです！頑張ります！ (2018年3月23日 12時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
雅宗 潤美(プロフ) - つむぐさん！やっぱりつむぐさんの書く小説好きです♪わかりやすくて世界観を想像しちゃいます♪更新頑張ってください！ (2018年3月23日 2時) (レス) id: 06b5a4e25a (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ ∴亀更新∴(プロフ) - さくらさん» 前作に続きコメントありがとうございます^^がんばります！ (2018年3月8日 1時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つ む ぐ
| 作成日時：2018年2月20日 12時
