page32.繋がる謎と増える謎 ページ33
智side
割れた照明の破片を片付け、代用を下に置いて撮影は再開された。
その後は何事も無く、撮影は終了。
スタッフに挨拶をして、松潤と2人で楽屋へ向かう。
「ねぇ？」
俺の少し先を、携帯をいじりながら歩く彼に声をかけると
少し浮ついた返事が返ってきた。
「んー？」
「…俺が怪我するかもしれないこと、知ってたの？」
唐突にそう尋ねると、彼の歩みはピタリと止まった。
スクロールされていた携帯の画面も、壊れたかのように急に止まる。
「…んなの超能力者じゃん( 笑 )」
かと思えば、笑いながらそう口にした彼。
携帯をしまおうとしているけれど、携帯を持つ手がきちんとポケットに辿り着いていない。
…動揺している証拠？
「…じゃあ、あれは何？」
「あれって？」
「……研究･開発所」
その言葉を口にすると、再び歩みが止まった。
少しだけ俺を振り返った彼の反応を見て、
言葉を続けた。
「…この前、真面目な顔して車に乗る相葉ちゃんと松潤を見ちゃってさ。…タクシーで追ったの。…ごめんね？」
「…ん、」
俺の謝罪には返事をしたものの、
建物については何も言わない。
俺は追い討ちをかけるように、あのことを盛り込む。
「…あそこでアップデートしてるの？」
" アップデート "
この言葉で、ついに俺の方をきちんと振り向き
目が合った。
彼の瞳が見開かれて
揺れているのが分かる。
…有り得ないのに、何故？
「…何言ってんの？( 笑 )」
「…聞いちゃったの、相葉ちゃんがアップデートのことを松潤と電話で話してるの」
そう言うと、じっと俺の瞳を見てくる松潤。
「…聞いた時は、携帯のことかなと思ってた」
「でもさ、アップデートするのって…─────」
" 相葉ちゃんと、松潤のことなんじゃないの？ "
彼らは、あの研究･開発所で自分達をアップデートしているのだろうか
そんな疑問をぶつけようとした瞬間、言葉を遮られた。
「───── アップデートなんて」
「…え？」
「…携帯しかないでしょ( 笑 )」
「…本当？」
「俺が嘘付いてるって？」
「でも、」
「携帯だから。あそこで、携帯をアップデートしてもらってるだけ」
再び俺の言葉を遮ったのは
疑われた怒りか
それとも、
図星だからか。
そして、疑問がもうひとつ増えた。
アップデートするのなんて、機械しかない。
俺の推理が正しければ、
…図星なのならば
2人は───────…
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つ む ぐ(プロフ) - さくらさん» さくらさんコメントありがとうございます^^*楽しみにしていただいてるなんて嬉しいです(；＿；)Instagramは、@172cm_08 で検索して頂けると出てくると思います！ (2018年6月7日 22時) (
レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - つむぐさん、いつも楽しみにさせていただいてます！つむぐさんのinstagramってなんと検索すれば見れますか？ (2018年6月7日 22時) (レス) id: 88d13a9eaa (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ(プロフ) - 雅宗 潤美さん» わぁ〜雅宗さんありがとうございます！嬉しくてニヤけちゃいました( 笑 )世界観を好んで下さるのはすごく嬉しいです！頑張ります！ (2018年3月23日 12時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
雅宗 潤美(プロフ) - つむぐさん！やっぱりつむぐさんの書く小説好きです♪わかりやすくて世界観を想像しちゃいます♪更新頑張ってください！ (2018年3月23日 2時) (レス) id: 06b5a4e25a (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ ∴亀更新∴(プロフ) - さくらさん» 前作に続きコメントありがとうございます^^がんばります！ (2018年3月8日 1時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つ む ぐ
| 作成日時：2018年2月20日 12時
