page27. " アナタは " ページ28
翔side
あれから1週間、5人での仕事がなかった。
そして今日、久々の5人だ。
けれど数日前、にのからメールが入った。
【 潤くんが話してくれた 】
話の内容とにのがどう返事をしたのかが事細かに綴ってあった。
きっと、俺達3人の気持ちを代表して言ったから
これでよかったかどうかの確認だったのだろう。
でも、きちんと俺達の気持ちも代弁してくれていて。
文句なんてひとつもなく、逆に感謝を述べた。
そして今日、松潤はどんな顔をするのだろうか。
「あ、相葉くんおはよう」
「相葉ちゃんおはよ〜」
「相葉さん早いじゃん」
「おはよ〜」
俺が一番に楽屋に付くと、続いて智くん、にの、と順番に入ってきて
その後に相葉くんが来た。
続いて松潤が入ってきて
おはよう、といつも通り挨拶する彼に、俺達もいつも通り返事をした。
けれどいつも通りじゃなかったのは
彼がいつもの席に座らず、直立不動なこと。
「…松潤？」
智くんがそう聞くと、彼は
" あの、 " と口を開いた。
「怖がって、…ごめんなさい」
「松潤…」
「…俺は、生まれつき…愛が、分からないの」
「…理由とかはあるの？」
にのがそう尋ねながら、彼のいつもの席を指差し、座るように促した。
彼は促されるまま座り、理由を話してくれた。
「親がね、あんまり…俺のこと、好きじゃなくて」
彼のこの一言で、家庭が複雑だったということは察することが出来たけれど
それが、愛が分からないことに繋がるかは理解出来なかった。
すると、口を挟まないようにしていた相葉くんが、松潤の背中を擦りながら説明してくれて。
「子供ってね、親の愛情で愛を知ると思うの。けれど潤は、それが生まれた時からなかったから…愛を知れなかったんだ」
「そういうことか…」
「でもさ、松潤」
一言付け加えた智くんを見ると、しっかり松潤を見据えて、柔らかく微笑んでいた。
「今の優しい松潤をつくったのは、他の誰でもない松潤なんだよ。だから俺達は、何度も松潤に感謝してる」
" 人一倍いろんなものを持ってる人だと思う "
智くんがそう言ったと同時に、ぶわっと溢れ出す松潤の涙。
欠けてると言われ続けてきたからこそ、
智くんのこの言葉が心に響いたんだろう。
「…まだ…、大丈夫、なんて言えないけどっ…このままで居たい…っ」
" 飾らずに、ありのままで "
その願望を顕にした彼に、俺達は当然の如く微笑んで頷いた。
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つ む ぐ(プロフ) - さくらさん» さくらさんコメントありがとうございます^^*楽しみにしていただいてるなんて嬉しいです(；＿；)Instagramは、@172cm_08 で検索して頂けると出てくると思います！ (2018年6月7日 22時) (
レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - つむぐさん、いつも楽しみにさせていただいてます！つむぐさんのinstagramってなんと検索すれば見れますか？ (2018年6月7日 22時) (レス) id: 88d13a9eaa (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ(プロフ) - 雅宗 潤美さん» わぁ〜雅宗さんありがとうございます！嬉しくてニヤけちゃいました( 笑 )世界観を好んで下さるのはすごく嬉しいです！頑張ります！ (2018年3月23日 12時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
雅宗 潤美(プロフ) - つむぐさん！やっぱりつむぐさんの書く小説好きです♪わかりやすくて世界観を想像しちゃいます♪更新頑張ってください！ (2018年3月23日 2時) (レス) id: 06b5a4e25a (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ ∴亀更新∴(プロフ) - さくらさん» 前作に続きコメントありがとうございます^^がんばります！ (2018年3月8日 1時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つ む ぐ
| 作成日時：2018年2月20日 12時
