1035 / 緩急 ページ16
side S
ゆっくり抱き上げたニノは、少しの間ベッドの上で抱きしめたあと
ゆっくり立ち上がる。
するとまた、突然口が開く。
潤「っだ、だっこして…っ、だっこして…っ」
和也「うん、だっこしてるよ？今かず、潤くんだっこしてるよ、大丈夫」
だっこしてる状態なのに、あまりにも縋るように頼み込んでくる。
彼は今まで、だっこして、なんて言葉で伝えてきたことは少なく
大体が仕草だった。
様子が変な彼を見て、
独りで彷徨っているとき、望んでいたことなんだと気づく。
和也「………大丈夫、潤くん、だっこしてるよ。
ずーっとだっこしてる。大丈夫だよ、ひとりじゃないからね」
落ち着かなかった彼も、その言葉で少しずつ落ち着いていく。
さっきの予想は、まちがってない。
雅紀「ん、おうち確認しようね潤ちゃん、」
コク、と頷く彼はまた、突然話さなくなる。
話すのも突然、話さなくなるのも突然。
きっと、心から溢れ出ないと話せないんだろう。
この子の心の状態に合わせて、ゆっくり歩き始めるニノ。
それに合わせて、緊張してる潤に触れながら傍を歩く俺ら。
寝室はもちろん、リビングも昨夜から暖めてある。
リビングを見て、キッチンを見て、トイレを見て、風呂場を見て。
隅々まで確認すれば、少し緊張が解れる。
智「ね、ここ潤ちゃんのおうち。大丈夫だよ」
答え合わせのように智くんが伝えてあげれば
さらに身体が解れて、ニノへ体重を預けることが出来た様子。
雅紀「温かいものいれようか、疲れたでしょう、……うん、みんなで行こうね」
相葉くんの言葉に、離れて行ってしまうと察したのか
不安気に瞳を揺らす彼。
それで察した相葉くんは、みんなでと付け加えて
キッチンへ促してあげて。
ホットミルクを作る相葉くんをじーっと見つめながら居て
出来上がったそれを、ソファでだっこされたまま、ストローでひと口。
「温かい？………うん、よかった」
この空間だけ、時間軸が違うような
そんな気さえするほど、ゆったりした空間。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» たくさん祝ってあげてください〜！( 笑 )ふたりとも安心です☺️ (2021年11月22日 13時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - aracick5963さん» こちらこそいつもありがとうございます🥰お互いがお互いへ、まさに木漏れ日の5人のことだって思いました🤭 (2021年11月22日 13時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 姫ちゃん！！やっと歩けた！！万歳三唱したい！なんなら胴上げも！(←)大変だけど一歩一歩着実に確実に進んでる姫ちゃんは凄い！相葉ちゃんもよく頑張りました笑笑もう怖くないね。大丈夫だね！よかったよかった！ (2021年11月20日 18時) (レス) @page45 id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
aracick5963(プロフ) - 更新ありがとうございます。「愛他」の意味しらべました。まさに潤ちゃんの事やん。いい意味で本能的なのかと。計算したりせずに。でもそれは兄ずも姫もおなじで。意味をふまえて読んでもやっぱり😭。姫が元気になりそうでうれしい🥰 (2021年11月14日 19時) (レス) @page43 id: b2c4870f8a (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 悪くない！むしろ良き良き(←)眠いのに眠くないってぐずる姫ちゃんの可愛さよ。笑それに対しての翔くんの眠くないねって返しが辛みすぎて辛い(←)姫ちゃんの可愛さを兄ズたちにはずっとなんなら永遠に語っていてほしい櫻宮でした。笑 (2021年11月14日 8時) (レス) @page36 id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2021年10月8日 19時
