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889 / 課せられたもの ページ40

side N




「ん、わかった。潤くん、かず聞いたからね」

潤「なんで…っ、かずっ、なんで…っ?」

「うん、お話しようね、ゆっくりお話しよ」




大丈夫、って

見つめて伝えてあげれば

ゆっくり頷いてくれて。




ソファへだっこしたまま座って、

両手を握って話を始める。




「潤くん?」

潤「ん……かず、……なんで……かな…」

「うん、あのね?1回とか2回だけでね、ずっとわかるようになる人ばかりじゃないんだよ」

潤「………、」

「何度も何度もお勉強のお話して、そうしたら次の日も、その次の日もわかるようになるの。
それはね、ダメなことじゃないの」

潤「………………きの、ね……わかったの…」

「うん、潤くん昨日わかったもんね?
かずと翔くんにお話してくれたから、潤くんわかったんだなって思ったよ」

潤「じゃ、なんで…?わかった…のに、」

「うん、ずっとわかるままで居るにはね?
何度も何度もお話することが必要な人も居るの。
それはね、潤くんだけじゃないの。
みんなそれぞれ回数は違うけど、1回とか2回でずっとわかるままになれる人は少ないんだよ」

潤「…………きの、う……わかったの、……うそ…?」

「ううん?昨日わかったのはほんと。
だからね、今日わかるようになるまで、昨日より時間短くなるよ?
ちょっとずつ、ゆっくり。ゆっくりね?」

潤「…………ゆっくり…」




コテン、と

力が抜けたように胸に凭れてくる。




「今からお勉強のお話しよっか、ね?
昨日よりも潤くん、わかるまでの時間短くなってるよ。
それはかずが約束する」




わかったってあんなに喜んでて

やっと自信が少しついたのに

それをまた失くすなんて、そんなことさせたくない。




潤「…………うん……わかる…よね…?」

「うん、潤くんわかるよ、大丈夫」




彼から自信を奪わないこと。

それは、俺らの責任だ。

890 / 違和→←888 / 零れてしまうから



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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 山さん» ありがとうございます´`*! (2021年7月2日 1時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
- 姫ちゃんのTwitterフォローさせて頂きました(*´∀`*) (2021年7月1日 22時) (レス) id: 1e6ac630d2 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - stormさん» 姫と接してると兄さんたちもゆるくなるのかも…( º_º )ですね笑 (2021年4月20日 18時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - ちぇろさん» 誰かを笑顔にできるって素敵ですよね〜´`*こちらこそ、いつも読んでいただきありがとうございます( ; ; )! (2021年4月20日 18時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 可愛い。笑同士がいてよかった笑笑姫ちゃんの出来ることや得意なことがたくさん増えて兄さんたち含めファンの子たちも嬉しいだろうね(*^_^*) (2021年4月20日 17時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヲ伽 -otogi- | 作成日時:2021年3月25日 17時

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