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879 / ヒビは戻らないから ページ29

side O




「大丈夫?」

雅紀「うん大丈夫、ぐっすり」




夜、日付が変わった頃

潤ちゃんを寝かせて寝室から出てきた相葉ちゃんは

彼の様子が見えるように寝室の扉を全開にして

そこを振り向きながらそう答えた。




今までのこととは少し違った件だから

ちゃんと話し合おうって、ニノから提案があって。

潤ちゃんが寝てから、ダイニングテーブルで4人、向き合う。




和也「共通で持ってたいのは……細かく、出来たって言うことだよね」

翔「うん、出来ないっていうのを無くしてあげたいから」

「あとやっぱり、結びつけることだよね?俺らとか好きなものとか」

雅紀「想像しやすいようにってことだよね」

翔「うん、だから視界がとにかく必要だと思う」

和也「聴覚だけじゃなくてってことね」

翔「うん。もっと要らないのは勉強に関する記憶力ね。
無理に覚えさせないほうがいいと思う。
それがきっと、……、」




少し、口籠もる彼。




合っていた目が逸らされて

視線が少し下へ落ちて

再び戻ってきた瞳は、少し複雑そうだった。




翔「…………………それがきっと、あの子の負担になる」




” 発育的な問題 ”




きちんと脳が発育されなかったから

人より理解力が乏しい。

記憶の引き出しは同数あっても

それを上手く扱えない。

引き出しの扱い方が、理解力に繋がると思うから

あの子にとって、それはとても負担になる。




雅紀「………うん、そうね」

「とりあえず……あの形だよね、まずは」

翔「うん、基本の10が5と5で分けられるって知ってほしいから、あの形に慣れることからかな。
勉強してるっていうんじゃなくて……知識に触れてる感覚で居てほしい」

和也「うん、それが大切だね」




それから

今日の勉強で、あの言い回しはよかったよね、とか

あの持っていき方のほうがきっと良いね、とか

どんどん出てくる意見を持ち寄った。

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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 山さん» ありがとうございます´`*! (2021年7月2日 1時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
- 姫ちゃんのTwitterフォローさせて頂きました(*´∀`*) (2021年7月1日 22時) (レス) id: 1e6ac630d2 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - stormさん» 姫と接してると兄さんたちもゆるくなるのかも…( º_º )ですね笑 (2021年4月20日 18時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - ちぇろさん» 誰かを笑顔にできるって素敵ですよね〜´`*こちらこそ、いつも読んでいただきありがとうございます( ; ; )! (2021年4月20日 18時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 可愛い。笑同士がいてよかった笑笑姫ちゃんの出来ることや得意なことがたくさん増えて兄さんたち含めファンの子たちも嬉しいだろうね(*^_^*) (2021年4月20日 17時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヲ伽 -otogi- | 作成日時:2021年3月25日 17時

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