木漏れ日より、愛を込めて -20-

874 / 心の中に優しく置いて ページ24

side S




「ただいま〜」




玄関を開けて、トテトテと聞こえてくる足音。

今走ってきてるんだろうな〜と思って待っていれば

ひょこっと顔を覗かせて迎え入れてくれる子。




潤「おかえりっ！」

「ふふ、ただいま、おいで」

潤「んふ、おかえりっ」




両腕を広げれば

うれしそうに飛び込んでくるのがかわいい。




後ろの相葉くんに目をやれば

首を縦に振ってくれる。

よかった、安定してたんだ。




潤「かずと、りーだ、かえってる！」

「あ、帰ってる？やっぱり俺が最後か〜」

潤「ごはんたべよっ？」

「うん食べよ、もうおなかペコペコ」




後で潤に見せようと思って、

とりあえず夕飯だけ済ませる。




洗い物とかやることも全部終わって、

みんなが潤の傍に居れることを確認してから

ソファの下にちょこんと座ってる潤の隣に腰をおろす。




「ねぇ潤、お勉強のもの買ってきたの」

潤「わ、おべんきょ、？」




おはじきが入ってる箱を目の前に出してあげれば

キョトンとした表情。




潤「これで、おべんきょ…できる、？？」

「うん、これでお勉強するの。開けてみ？」

潤「あ、おはなみたい……おれと、かずのいろ、」




花の形をしていて、自分とかずの色、って

その方が頭に残りやすいだろうと思って紫と黄色にしたんだけど

まあ思った通りそう感じてくれたみたい。

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