木漏れ日より、愛を込めて -20-

862 / 木漏れ日が陰る ページ12

side O




その数十分後、

相葉ちゃんとニノが帰宅した。




潤「おかえりっ！」

和也「ただいま〜潤くん、」

雅紀「潤ちゃんただいま！」




ぎゅーって抱きしめて

潤ちゃんの髪に頬を擦り付けながら目を瞑るニノ。

そんなニノを見て、相葉ちゃんが俺らに目配せして

首を横に振った。




潤「かず？きょうはね、ハンバーグだよ」

和也「お、ほんと？じゃあ早く手洗って来よう〜」




頭を撫でて洗面所に消えて行ったニノを追うように、

相葉ちゃんも歩き出せば

くい、と服の裾を、潤ちゃんが掴んで。




雅紀「ん？どした？」

潤「…………まぁ、かずと…おしごと、いっしょだったんだよね？」

雅紀「うん、そうね、最後は一緒だったよ」




仕事終わりに合致したらしいけど

ボードではそうなってるから

仕方なく嘘をつく。




潤「…………かず、おしごと……しんどそうだった、？」

雅紀「え？」

潤「かず………かなしいおかおしてた、……まぁ、しってる…？」




眉を下げて

心底心配してる表情。




ニノは、いつも通りを装ってたのに

この子には、通用しなかった。




雅紀「んー……そうね、ちょっと悲しいことがあったみたい。
まぁは違うところに居たからわからないんだけどね、そう聞いた」

潤「そっか………かず、かなしいね……、」




誤魔化した相葉ちゃんは

そっと頭を撫でてあげて。

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