04 / 塗り分け ページ7
side O
「あ、相葉くん松潤、今年もありがとうね」
収録前の楽屋で
翔ちゃんが2人にそう零す。
「いえいえ〜、イケメン2人からだって言ってくれた？」
「あ、忘れてたわ、ふふ」
「全然言ってくんないんだよなぁ、ふふ」
嵐が15周年っていろんなところで言われて
振り返ることも多い最近だけど
出会ってもう18年ほど経つから
そんなに変わっちゃいない。
相葉くんがふざけてそう言うのを
松潤は緩く笑って見ていて
和はゲームしながらも聞いてる。
変わらないもの。
「自販機行くけどなんかいる？」
「潤、俺いつもの」
「相葉くんだけでいい？」
ちゃっかり聞いて出て行くのも
松潤らしい。
携帯を手に持って出て行った松潤のあと
会話が途切れた楽屋内に
着信を知らせる機械音が鳴り響く。
松潤の鞄を漁り、2台目であろう携帯のディスプレイを確認した相葉くんは
拒否のボタンを押し、電源ボタンを長押しした。
「ん、」
「あ、ありがと。
あれ、珍しい、俺と一緒」
「うん、気分」
「そんな俺のこと好きなの？」
「気分って言ってるでしょ( 笑 )」
ふ、って軽く笑い合うふたりは
幼馴染、とは少し違うらしい。
「あ、そうだ翔くん」
「ん？」
「今日ちょっと照明落とすときあるって」
「了解、ありがとう」
「あら、翔ちゃん大丈夫？」
「知ってればまだ大丈夫、ありがとう」
心配そうな4つの視線を受ける翔ちゃんは
眉を少し上げて答えた。
翔ちゃんは、暗所が苦手で
突然暗くなったりすると、少しパニック気味になる。
理由は、俺と和は知ってるけれど
2人は知らない。
でも、翔ちゃんがそういう傾向にあるのは知ってる。
松潤の2台目の携帯を、相葉くんが確認する理由を
拒否の判断が出来る理由を
俺らは知らない。
でも、ディスプレイを見て眉を顰める松潤は見たことがある。
俺ら3人が出会って25年、
2人が出会って20年、
5人が出会って18年。
誰かが誰かを守れていればそれでいいと
上手に、綺麗に
バランスを保っている。
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櫻宮 - もちろんです！Part2も楽しみにしています！ (2021年9月20日 17時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» ありがとうございます！Part2でもぜひよろしくお願いします´`* (2021年9月20日 0時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 彼は彼らは何を思うのか何を感じるのか、続き楽しみです！ (2021年9月19日 21時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - いよいよ折り返し地点ですね。続き楽しみです！ (2021年9月8日 18時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 最後の言葉を彼は分かっていた。だから彼は会いに来た。うーん、何だかなぁ。腑に落ちないというか何というか、、笑更新楽しみです！ (2021年8月26日 17時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2021年2月19日 17時
