特別編 / それが僕らの愛し方 ページ22
side N
とある日の朝、
腕の中の潤くんを起こそうと目を向ければ
パチッと目が覚めてる彼。
「え、起きてる、おはよ潤くん」
どこかボーッとしてる潤くんは、
俺の言葉が耳に入っていない様子。
俺の声に寄ってきた3人と顔を見合わせれば
ゆっくり潤くんが起き上がって、一言。
潤「……………………ゆめ、みた…」
その言葉で彼の頭を撫でる俺と
ベッドに腰掛け、彼に触れる3人。
でも潤くんは、涙もなければ震えもなくて
ただただ、一点を見つめる。
「……………潤くん、？」
見たことも無い潤くんの様子に、少し怖くなって
恐る恐る聞けば、少しずつ言葉が零される。
潤「…………めのまえに…ね、あらし、ごにん…いるの、」
「……潤くんも、？」
潤「ん…、おれも…いたの、」
智「……それで…？」
潤くんの手が、そっと伸ばされる。
潤「……ひだり、からね…、
…しょおくん、まぁ…、おれがいて、かず、りーだ…って、」
翔「うん…？」
潤「て……のばしたら、……さわれそうなとこに…」
雅紀「うん、それで……？」
潤「でも…、さわろうとしたら、ね…」
伸ばされた彼の手の指が
ゆっくり曲げられ、そっと開かれ
それを悲しそうに繰り返す。
潤「………さわろうとしたら…、…とおく、いっちゃう…」
「……、」
潤「まって…って、いっても…、まって…くれなくて、
………もうちょっと、いて……って、……おれ、ないてる…」
その言葉でよく見れば、
彼の頬には涙の跡。
潤「…………まって、…まって…って、たくさん…いっても、
……ずっと、ずっと……とおく、あるいて…、いっちゃうの…」
智「……うん、」
俺らの、彼に触れる手が強くなったのを感じた。
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櫻宮 - 大宮さん» 一歩ずつでも確実に着実に成長している潤くん。戻ることもあるけれど誰も先に進めなんて言わない。だって言えないもん。。一生懸命頑張っている彼に一生懸命生きている彼に戻れなんて言えない。だって可愛いもん。笑 (2021年1月15日 8時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 姫気質な潤くんかわゆす笑笑それに甘々な翔くんも最高です。..."汚い"と言われた彼。"綺麗"と言うみんな。どちらを取ったか。それは"綺麗"と言うみんな。翔くんの言葉がすべてだと思います。素敵ですね。笑 (2021年1月15日 8時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 大宮さん» 楽しみになってるって言われるのうれしいです( ; ; )いつもありがとうございます´`*！ (2021年1月14日 23時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 大宮さん» ずっと読んで頂けてる方に成長を感じていただけるのうれしいです´`*ありがとうございます！ (2021年1月14日 23時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
大宮 - 作者よりで嬉しい、待ってる、また、ありがとうと言って下さってありがとうございます！こちらこそ、ありがとうございます。いつもの楽しみになっています。更新も沢山してくれて、嬉しかったですよ。また、次のお話、とても楽しみに待ってます！ (2021年1月14日 22時) (レス) id: ced45d0f68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2020年12月15日 20時
