664 / 愛するということ ページ36
side A
その後、一度局へ戻って着替えてから帰路につく。
でもその車内では、ニノが疲れて寝てて。
たくさんの心配が、眠気に来たんだと思う。
潤ちゃんの隣で、肩を借りて気持ちよさそうに寝てる。
潤「しーっ、」
智「ふふ、しーだね？」
家に着いても潤ちゃんは、動いちゃダメ、って降りようとしないから
まぁそろそろ起きるだろうと思って少し待つことにした。
潤「………ねぇねぇ？」
「ん？」
潤「もし…、もしね？おれが、むりしそうだったら…たくさん、たくさんダメだよっていってね？」
翔「いつもよりってこと？」
潤「うんっ、かずがね、あんしんできるように…ぜったいぜったい、むりしないの、がまんしないの」
ニノの手を、両手で包むように握る。
ニノと潤ちゃんは、条件を付けて約束をした。
1日に何回も本番としてステージに立たないこと。
休憩はたくさん取ること。
ダンス後は必ず脈を計って、少しでも変だったら病院に行くこと。
慣れたあとも、絶対油断はしないこと。
智「ふふ、そんなに思ってたらね、潤ちゃんなら大丈夫だと思うよ？」
潤「ほんと…？
……………かずのことね、なかせちゃったの、」
「……いつ？」
潤「………にゅういんするまえ。
………たくさんむりして、……たぶん、もう、むり…っていったら
……………かず、ないちゃったの、」
翔「…うん、」
潤「もうね、そんなことしないの、あんなかお、ぜったいぜったいさせたくないの…」
ダンスはしたいけど、
それで何か起こることは許されない。
そうなれば一番悲しむのがニノだと、潤ちゃんはちゃんとわかってる。
潤ちゃんが成長すればするほど、
ニノの揺るがない強さの陰を見てきた。
不安も涙も、何も見せなかったニノが
本当はずっと不安だったことも、ずっと陰で泣いてきたことも
苦しかったことも、たくさん気づき始めたからこそ
潤ちゃんは、ニノに同じ想いをさせたくなくて、
恩返しをしたくて。
潤「……………むりしないの、…がまんしないの、
…………いきるのが、いちばん…たいせつなの、
そしたらね、かずに…、あんなかなしいかおさせなくてすむの…っ」
ポタ、と
潤ちゃんの太ももに落ちたのは
ひとつではなくて。
和也「…………じゅんく、…っ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1063人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
櫻宮 - 何を書けば良いのか。。彼の中で大きくなる不安。それが大きければ大きいほど彼の中では心配になる。進んだと思ったのに。可愛い潤くん見れたのに。また逆戻り。でもそれでもいい。ゆっくりキミのペースで歩こう。大丈夫だから。 (2020年11月8日 22時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 可愛いなぁ(笑)小悪魔潤くんの沼から抜け出せない。。(^^;)まあ元々抜ける気はないからいんだけど(爆) (2020年11月7日 16時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 大宮さん» 癒しをお届けできて嬉しいです〜´`*！ (2020年11月4日 23時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» どんどんかわいくしていこうかと、、( 笑 ) (2020年11月4日 23時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
大宮 - 可愛い．．．．．嵐が仲良過ぎる。翔くんの上に乗る相葉くんが可愛いし、ニノも乗っかるところが見てて幸せ☆ (2020年11月4日 22時) (レス) id: ced45d0f68 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2020年10月18日 14時
