534 / 不幸の不在 ページ44
side N
昨日病院に来たときは、潤くんは既に少し安堵の顔をしてた。
3人がすぐにこの子の心を拭ってくれたからってわかってたけど
それがよかったのかな。
声が出なくなったのは、少し残ってた恐怖から？
翔「ふふ、まぁ声出てよかった、いっぱいお話できるね？」
潤「うんっ！とーまにね？おはなししなきゃなの」
雅紀「斗真？」
潤「うん、しんぱいしてくれたから」
雅紀「そっか、じゃあ後で電話しよっか」
潤くんは
どこか、心が晴れた様子だ。
不安定なのは、昨日だけ？
不思議だなぁと感じながらも朝食を終えると
潤くんが、口を開いた。
潤「あのね、？」
「ん？」
潤「あのね、もう、こころ、ぐらぐらじゃない。
ほんとだよ？おもいだしたらこわいけど…
みんなとはなれると、ちょっとそわそわするけど…」
「うん、」
潤「でもね、ちゃんとじぶんのことたいせつにするって…
おたんじょうびに、じぶんとやくそくしたもん。
それにね、きのうみんなが、うまれてきてくれてうれしいっていってくれたから、ちゃんとわかるの」
大丈夫、って
ちょっと不安はあるけど自分で立てる、って
嘘偽りなく伝えてくれる。
投げかけられた言葉も
俺らで拭えたんだ。
誕生日を、ちゃんと大切にしてくれた。
必死に自分の弱さを隠して、
自分の生を疑ってた彼が。
きっと、一晩いろいろ考えてたんだろう。
あの男の言葉と向き合って、
俺らが渡した言葉をちゃんと確認して。
ちゃんと俺らを信じてくれた。
信じようとしてくれた。
「ふふ、ありがとう潤くん」
感謝をした俺に不思議そうだったけれど
みんなに触れられて嬉しそう。
嗚呼、
やっぱりこの子となら、
幸せしかない。
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櫻宮 - ニノと潤くん。二人は見えない何かでつながってる気がする。。キミは弱くない。弱くなんかないよ。大丈夫。振り返って立ち止まりそうになっても。皆なら私たちならきっと絶対背中を押してくれるから。大丈夫だから。。彼がこれからずっと笑顔でいられるように。。 (2020年8月12日 19時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - え、、何が起きるの？笑笑次が待ちきれない！ (2020年8月12日 19時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - いえいえ(笑)みんなが言ってる｢俺らにとって生きる意味が彼であるように彼にとっても生きる意味が俺らであってほしい｣私もそう思います。まさに持ちつ持たれつの関係、、ですね。 (2020年8月11日 9時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» いつもありがとうございます(*^^*) (2020年8月10日 23時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 誰か姫の沼から私を救って下さい(笑)可愛過ぎかよ。。笑笑そしてニノ。よかった。傷が浅くて。彼にとって愛情は何より大切で大事で。。それがよく伝わるなぁと思いました。 (2020年8月10日 22時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2020年7月27日 13時
