531 / 最愛の証拠 ページ41
side S
「潤、立てる？人居ないとこ行こう」
智「潤ちゃんゆっくりね？ゆっくりでいいよ」
震えて立てない彼を何とか支え、
空き部屋に入る。
智くんの服を握ったまま離せない潤を見て、
ソファを背凭れにして潤を抱きしめるのは智くんに代わってもらった。
智「ん、まず落ち着こうね？大丈夫、怖いものないよ…」
手が赤くなるほど、弱々しい力で精一杯服を握る潤に
智くん特有の優しい声をかける。
智くんは心音を聞かせてあげるように抱きしめて、
俺はそっと彼の頭を撫でる。
潤「………………り、…だ…」
30分ほどそうしてると、
やっと彼が声を上げた。
智「ん？なぁに？」
潤「………………っの、…あの…」
智「ん、ゆっくりでいいよ？」
潤「……ん、えと…っ」
頭が働かないのか、
なかなか言葉を紡げない潤。
「潤、単語だけでもいいよ？」
潤「…………っかず、…ち…、て、」
何か言いたいことがあるのだろうと促したそれは
やっぱりニノのことだった。
この子がどこまで記憶できていたかわからないけれど
ニノの手にナイフが刺さり、血が溢れてたのは記憶してる。
「かず今病院行ってるよ、まぁが付き添ってる」
潤「……………かず…っ、かず、？」
ニノが大丈夫なのかを知りたいんだろうけれど
俺らもまだ知らない。
それに、嘘は教えられない。
どうしようかと智くんと目が合ったとき
背後で扉が開いた。
「相葉くん、」
雅紀「っ、潤ちゃん？かずは大丈夫だよ。
傷は深いけど、命に別状はないよ、大丈夫」
急いできたのか、肩で息をしながら
潤を優しく見つめながらそう言う相葉くん。
きっと、ニノに頼まれたんだろう。
この短時間で行って帰ってくるなんて、
だいぶ急いだはず。
ホッとしたように肩を撫で下ろす潤。
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櫻宮 - ニノと潤くん。二人は見えない何かでつながってる気がする。。キミは弱くない。弱くなんかないよ。大丈夫。振り返って立ち止まりそうになっても。皆なら私たちならきっと絶対背中を押してくれるから。大丈夫だから。。彼がこれからずっと笑顔でいられるように。。 (2020年8月12日 19時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - え、、何が起きるの？笑笑次が待ちきれない！ (2020年8月12日 19時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - いえいえ(笑)みんなが言ってる｢俺らにとって生きる意味が彼であるように彼にとっても生きる意味が俺らであってほしい｣私もそう思います。まさに持ちつ持たれつの関係、、ですね。 (2020年8月11日 9時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» いつもありがとうございます(*^^*) (2020年8月10日 23時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 誰か姫の沼から私を救って下さい(笑)可愛過ぎかよ。。笑笑そしてニノ。よかった。傷が浅くて。彼にとって愛情は何より大切で大事で。。それがよく伝わるなぁと思いました。 (2020年8月10日 22時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2020年7月27日 13時
