505 / 巡る季節 ページ15
side O
それから1週間後。
彼が、仕事の無さに疑問を抱くこともなく
不安定が訪れた。
潤「……っん、りーだ…っ」
2人でオフな今日、
昼食終わりに洗い物してると
クイクイ、と引かれた服。
テレビ見てたはずの潤ちゃんは、
いつの間にかキッチンまで来ていた。
包丁は洗って片付けてたからよかったけど
心配はそんなことじゃなくて。
ポロポロ、ポロポロ
彼の瞳から零れる涙。
「ん、ぎゅーしようね」
手を拭いてしゃがんでそう言い、
優しく包み込む。
少し震える体は
必死に縋り付いてくる。
「大丈夫…、リーダーここ居るからね」
潤「んん…っん、わかんな…っの、なみだ…っ」
「うん、大丈夫、わかんなくて大丈夫だからね」
意味がわからず涙が零れることを
彼は不思議がってる。
突然流れた涙に、まだこの時期の記憶が蘇ってきてないんだろう。
いいことだけど、でも結局は
今夜の夢で蘇るんだ。
「ん、潤ちゃん深呼吸しようね？」
潤「っは…、っん、」
「大丈夫、すぐ治るからね」
止まらない涙に、過呼吸気味になって。
大袈裟に深呼吸すると、必死にそれを真似てくれる。
「そうそう、大丈夫…ん、リーダーの心臓の音聞こえる？」
過呼吸が治まってからそう尋ねると
ぴと、と胸にくっつけて心音を聞いてる。
目を瞑って聞いていた潤ちゃんだったけど
数分後聞こえてきたのは、
スヤスヤと可愛い寝息。
「……………まずい…動けない」
いつもならベッドまで運べるんだけど
今は不安定だから、眠りは浅いはず。
動くのはしたくない。
「………とりあえず…」
ポケットから携帯を取りだし、
4人のグループに連絡をいれる。
【始まった】
【静かに帰って来てね】
これだけで伝わるのは
みんなが、そろそろだと分かっていたから。
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櫻宮 - ニノと潤くん。二人は見えない何かでつながってる気がする。。キミは弱くない。弱くなんかないよ。大丈夫。振り返って立ち止まりそうになっても。皆なら私たちならきっと絶対背中を押してくれるから。大丈夫だから。。彼がこれからずっと笑顔でいられるように。。 (2020年8月12日 19時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - え、、何が起きるの？笑笑次が待ちきれない！ (2020年8月12日 19時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - いえいえ(笑)みんなが言ってる｢俺らにとって生きる意味が彼であるように彼にとっても生きる意味が俺らであってほしい｣私もそう思います。まさに持ちつ持たれつの関係、、ですね。 (2020年8月11日 9時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» いつもありがとうございます(*^^*) (2020年8月10日 23時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 誰か姫の沼から私を救って下さい(笑)可愛過ぎかよ。。笑笑そしてニノ。よかった。傷が浅くて。彼にとって愛情は何より大切で大事で。。それがよく伝わるなぁと思いました。 (2020年8月10日 22時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2020年7月27日 13時
